Googleは6月、オンライン小売業者の販売している衣類がさまざまな体型にどのようにフィットするかを示すために、米国で人工知能(AI)活用の新機能を検索サービスに追加した。当初は女性のトップスを対象としていたが、今回、その機能を男性のトップスにも拡大した。これは、Googleが多様な製品およびオンラインサービスに生成AI(プロンプトを与えるとトレーニング用データに基づいてコンテンツを作成できるAI)を組み込もうとする新たな動きだ。
米国時間11月16日から、男性向けのトップスを検索すると、Abercrombie、Banana Republic、J.Crew、Under Armourなど数百のブランドの服が、「try-on」(試着)アイコンとともに表示されるという。この機能は、いろいろなサイズの服を実際の人間が着たときにどう見えるかを示すため、AIを利用して本物のモデルが衣類を身につけた画像を生成する。Amazon、Walmartといった大手のインターネット企業や小売業者は、ホームショッピングとバーチャル試着体験の強化を目指しているが、今回の動きもそういった取り組みの最新の例だ。
Googleは試着する服のイメージをAIで生成しているが、その服のサイズ感を示すには実際の人間を使っている。バーチャル試着機能を担当するグループ製品マネージャーShyam Sunder氏は6月の記者会見で、このショッピング機能を開発するために80人のモデル(女性40人、男性40人)を採用したと述べていた。
同氏によると、小売業者のウェブサイトに掲載されている商品1点に対して1枚の画像があれば、モデルがその服を着用した画像をAIで生成できるという。同社の技術によって、素材の「ドレープ、折り目、フィット感、伸縮性、しわや影」がどのように出るかを示せると、ショッピング製品担当シニアディレクターのLilian Rincon氏は公式ブログで述べていた。当初は女性のトップスを対象にこの機能を導入したが、他のカテゴリーにも拡大する計画だとしていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」