テキストから画像を生成する人工知能(AI)ツールは、驚くほどリアルな画像を生成することができる。例えば、インターネット上に拡散した白のダウンジャケットを着たローマ教皇の画像には、誰もが騙されそうになった。したがって、この技術には偽情報拡散の高いリスクが伴うが、Googleは、そのリスクを抑えるための新機能を提供する。
同社は5月に開催したGoogle I/Oで、「Google検索」の「About this image」機能を発表していた。画像に関する重要な情報を提供することによって、画像が本物かどうかをユーザーが見分けられるように支援するものだ。
Googleは米国時間10月25日、この機能をGoogle検索の英語版でついに公開した。画像の履歴、他のウェブサイトでどのように使用および説明されているか、そして最も重要な情報として画像のメタデータが、ボタンをタップするだけで表示される。
画像のメタデータが重要なのは、画像の作成者や公開者によってその画像に追加された、その作品が信用できることを示す詳細情報が含まれているためだ。
また、GoogleやAdobeが提供するものなど多くのAI画像生成ツールが、画像がAIによって生成されたという情報をメタデータに含める。したがって、メタデータ情報を簡単に確認する機能をGoogleが提供することによって、ユーザーは写真が偽物であることを示す明らかな証拠にアクセスできる可能性がある。
この機能を利用するには、Google画像検索結果の画像の横に表示される縦3点のボタンをクリックするか、検索結果の「この結果について」の「このページの詳細」をクリックする必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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