2023年内の発売がうわさされているスマートフォン「HONOR Magic 6」が、Qualcommの新チップ「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載することが米国時間10月25日に発表された。この新チップにより、Magic 6はどんな場所でも、さらにはオフラインの時も生成人工知能(AI)を利用できるようになる。
Qualcommはプライバシーの強化と高速化をSnapdragon 8 Gen 3チップのセールスポイントとして前面に押し出しているが、このチップは大規模言語モデル(LLM)のオンデバイス実行にも対応している。これは「ChatGPT」を支える技術とも似たもので、パーソナライズ関連の多くの機能に活用できる可能性を持っている。
このデバイスの開発元である栄耀(Honor)によると、Magic 6のLLMはクラウドベースのLLMとは異なるという。後者は誰でもアクセスできる公表データをもとに訓練されている一方、Magic 6は「デバイスの持ち主を理解した上で、好みに基づくパーソナライズしたサービスを提供する」からだという。
「Qualcomm Summit」の基調講演で、Honorはスマート音声アシスタント「YoYo」を使って、Magic 6に保存されている写真と動画からショート動画を作成するところを披露した。また、「Magic Capsule」という機能も紹介された。これはAppleでいうiPhoneの「Dynamic Island」に似ているが、アイトラッキング操作に対応する点が特徴だ。以下の短いデモ動画では、Magic 6を手にした人物が、視線だけでMagic Capsuleを選択している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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