日本で進まない完全自動運転の実用化、河野大臣が「規制の失敗」と問題視

 デジタル大臣を務める河野太郎氏は10月17日、日本で完全自動運転技術の活用が進んでいないことについて「規制の失敗と言わざるを得ない」と述べた。

デジタル大臣を務める河野太郎氏
デジタル大臣を務める河野太郎氏

 米国のサンフランシスコでは、General Motors(GM)傘下のCruiseや、Google傘下のWaymoが手掛ける完全自動運転の無人タクシーが市内全域を走っている。一方、日本でも完全自動運転の技術は開発されているものの、実証実験止まりで、公道でのサービス提供には至っていない。

 この件について河野大臣は「諸外国では自動運転がいろいろな形で進んでいるにも関わらず、日本ではまだ自動運転ができていないことを問題視している」と述べ、次のようにコメントした。

 「自動車産業は我が国の製造業の大きな柱だが、自動車産業の中で技術革新の波に乗り遅れているのは由々しき問題だ。諸外国で自動運転が実現しているということは技術はあるわけで、その技術が日本で使われていないのは規制の失敗と言わざるを得ない」(河野大臣)

 河野大臣はこれまでも、ドライバー不足で地方の公共交通の維持が難しくなっていることへの解決策として、ライドシェア解禁の議論とあわせて自動運転の導入を挙げていた。

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