家具のサブスクリプションサービス「CLAS」を運営するクラスは9月27~29日、幕張メッセにて開催された「第12回働き方改革EXPO(秋)」に、イトーキと共同で出展した。
展示会場では、CLASが11月より新たに取り扱いを開始するイトーキのスマートオフィス家具「sound sofa」(サウンドソファ)と、「ADDCELL」(アドセル)を実際に体感できた。クラスは、オフィスの「音」問題の解決を目指したイトーキのスマートオフィス家具として、展示していた2種に「sound parasol」(サウンドパラソル)を加えた計3種を、法人向けサブスクリプションサービス「CLAS BUSINESS」にて展開するという。
会場に展示されていたsound sofaは、オープンスペースでも周囲を気にせずウェブ会議ができるボックス型ソファ。背面の指向性スピーカーでウェブ会議の音をコントロールし、座っている人には会議の音がクリアに聞こえるが、周囲への音漏れは抑えられる。さらに、テーブル中央の指向性マイクが参加者の声を最適な大きさで拾い、リモート側、オフィス側のどちらにとっても快適なウェブ会議が実現できるという。吸音性の高い素材で囲うことで、リモート側にオフィス側のノイズが伝わりにくい構造にもなっている。
ADDCELLは、工事が不要な会議用個室ブース。1人用のほか、1on1やミーティングに適した2人用、4人用もラインアップする。オフィスの床の上に設置するタイプで、オフィス空間とのつながりが分断されず、地震などの非常時に転倒することがあっても出口を塞がれない。床がなくても遮音性が担保されており、ブース内の人にオフィス側のノイズが伝わりにくい構造になっているという。
3種は月額1万円(税別)で、2カ月間のトライアルが可能だ。初期投資を抑えて試験的に導入したい企業や、流動的な人員に対して柔軟にオフィス構築をしたいスタートアップなどでの利用を想定している。
クラス代表取締役社長の久保裕丈氏は「これからラインアップを増やしていくとしたら、キーワードは大きい、重い、(値段が)高い、になると考えている。そういった、試さずに導入するのが難しいものを取りそろえていき、軽やかにしていくことが我々のミッション」と語る。
クラスは今後も、必要なときに必要なものをレンタルし、不要になったら返却や交換をする循環型の「所有しない利用」を通じて、自由なワークスタイルやワークプレイスを実現していくという。
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