クラスは11月2日、外資系投資銀行のスペシャルシチュエーションズ(SSG)、三井住友銀行、りそな銀行、Flex Capital、および現在クロージング中の一行より、総額19億円の資金を調達したと発表した。
今回の資金調達は、クラスのPaaS(Product as a Service:商品のサービス化)プラットフォームの収益安定性と将来的な成長可能性、および持続可能な社会実現への貢献が評価されたことによるもの。インテリアを中心とした耐久財のPaaSプラットフォームを活用した、売掛債権の流動化ならびに銀行融資等により実現した。
クラスは、月々440円(税込)から月額制で期間制限なく家具、家電の利用、交換ができる、家具、家電のサブスクリプションサービス「CLAS(クラス)」を運営。必要なときに必要なものをレンタル、不要になったら返却することで、循環型でサステナブルな「モノを捨てない社会づくり」の実現を目指している。
10月時点における個人向け「CLAS「の登録会員数は約18万人、法人向け「CLAS BUSINESS」の登録企業数は1500社を突破。32カテゴリー、1200種類の商品を、ECサイトからスマホでレンタル、返却、交換ができる。
返却された商品は、専門のチームによって修繕やクリーニングを施し、次の会員が使うことで、これまで4万点以上の家具・家電の再利用を行い、廃棄を回避するとともに、粗大ごみの排出削減のため、京都市や相模原市などの自治体とも連携している。
今回の調達資金は、商品の仕入れを中心とした運転資本に充当し、取り扱いカテゴリー増強の上、在庫数を10月時点の約8万点から、2025年までに約22万点に増加したい考えだ。今後も、売掛債権流動化および銀行融資等は運転資本、第三者割当増資は成長投資という原則に沿った資金使途で事業投資をするとしている。
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