「iPhone」でも「iPad」でも、「メッセージ」アプリですべてのテキストメッセージから特定の会話を探すとなると、運任せの要素が強くなってくる。受信数が増えれば増えるほど、メッセージはごちゃつき、整理が追いつかなくなるからだ。
不要なメッセージも、必要なメッセージと同列に並んでいるので、特定の会話を探し出すのは果てしない作業に感じられる。だが、メッセージには検索、閲覧、操作がもっと簡単になる整理方法が用意されている。
既知または未知の差出人からのメッセージのみを表示する、未読のメッセージだけを表示する、お気に入りの相手や大切な会話をトップに固定する、といった従来の方法だけでなく、検索フィルターを使ってメッセージを絞り込む、ワンタイム認証コードが記載されたメッセージを自動的に削除するといった設定が可能になった。
以下に紹介する小技の中には、「iOS 17」または「iPadOS 17」以上が必要になるものもある。iPhoneまたはiPadをまだアップデートしていない場合は、「設定」から「一般」を選択して、「ソフトウェアアップデート」をタップしよう。
「iOS 17にアップグレード」または「iPadOS 17にアップグレード」を選択し、画面の指示に従ってアップデートをダウンロードしインストールする。
全メッセージの中から必要なメッセージを探し出そうとするのではなく、差出人が既知または未知のメッセージのみを表示することで、検索を絞り込める。まず、「設定」から「メッセージ」を選択し、「不明な差出人をフィルタ」のオプションがオフになっていたらオンにする。
次に、「メッセージ」アプリを開く。iPhoneの場合は左上の「フィルタ」をタップし、iPadの場合は左上にあるサイドバーアイコンをタップするか、「メッセージ」ペイン全体を右にドラッグする。「既知の差出人」をタップすると、連絡先に登録されている相手からのメッセージのみが表示される。「不明な差出人」をタップすると、知らない相手からのメッセージが表示され、ワンタイム認証コードが記載されているものもそれに含まれる。同じ画面で、未開封のメッセージのみを表示させることも可能だ。
よく見る会話は、画面の一番上に固定しておくと簡単に開けるようになる。目的のチャットを長押しして「ピンで固定」をタップするか、画面上部までスクロールして上部にある丸付き三点リーダーのアイコンをタップし、「ピンを編集」をタップしてから、一番上に固定したいメッセージのピンアイコンをタップする。
いずれかの操作を完了すると、固定した相手が大きいアイコンで画面上部に表示される。「iCloud」経由でメッセージを同期していれば、iPhoneで固定したメッセージはiPadでも固定され、逆でもそうなる。固定を解除するには、大きいアイコンを長押しして「ピン固定を解除」を選択する。
iOS 17とiPadOS 17には、特定の種類のメッセージを検索しやすくなる新しい検索フィルターが追加された。画面上部の「検索」フィールドをタップすると、リンクや写真、位置情報、書類など特定の内容を含むメッセージが検索結果としてすぐに表示される。そこで、表示したいメッセージをタップするだけだ。
これまでどおり、キーワードや用語を基準にして検索する方法もある。「検索」フィールドをタップして個人名や電話番号を入力すると、その相手との会話が表示される。あるいは、メッセージの本文に含まれる単語や用語を入力して特定のメッセージを探すこともできる。
ワンタイムの認証コードをメッセージで受け取る頻度も今は少なくない。認証コードは使い捨てなので、使ったらそのメッセージはもう不要になる。それがたまっていくので、メッセージがごちゃついてしまうのだ。iOS17とiPadOS 17では、そうした認証コードが記載されたメッセージを自動的に削除できる。
「設定」を開いて「パスワード」を選択し、「パスワードオプション」をタップする。「認証コード」のセクションにある「自動的に削除」をオンにすれば、次回からは届いたコードを自動入力で挿入すると自動的にそのメッセージが削除されるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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