スマートフォンをベッドサイドに置いたり、オフィスのデスクで充電したりする人にとって、「iOS 17」の「スタンバイ」は持ってこいの機能だ。
米国時間9月12日に行われたAppleの新製品発表に続いて18日にリリースされたiOS 17では、「iPhone」を「MagSafe」充電器やQi対応ワイヤレス充電パッド、有線の充電器に横向き(ランドスケープモード)に置くと、スタンバイが有効になり、通常であれば何も表示されないはずのロック画面が、一目で情報を確認できるインタラクティブなウィジェットウィンドウに変身する。
この機能は、近年登場したほとんどのiPhoneで利用可能だ。その方法を以下で説明する。
iOS 17ではスタンバイはデフォルトでオンになっているが、オフにしたい場合は、「設定」を開いて下にスクロールし、「スタンバイ」画面に移動したら、オン/オフのスイッチを切り替える。
このページにはほかにも、「夜間モード」(暗い環境にいるときに、画面を明るい色合いから赤みのある色合いに切り替える)と「通知を表示」のオン/オフを切り替えるスイッチもある。
「通知を表示」の設定では、重要な通知をスタンバイで表示させることができる。iPhoneのロック画面と同じように、通知をタップして展開し、プレビューを表示させることも可能だ。
スタンバイは、サポート対象のiPhoneが、横向きで充電されているときに機能する。充電には、MagSafe充電ドック、Qi規格に対応したワイヤレス充電パッド、あるいは標準の「Lightning」ケーブルのどれを使用しても構わない。
両方の条件を満たすと、スタンバイが自動的に有効になり、iPhoneのロック画面が時刻や日付、温度を表示するワイドスクリーンのステータスハブに変身する。
MagSafe認証を取得した充電ドックを使用する場合に、注目すべき利点が1つある。位置認識だ。iPhoneを複数のMagSafeアクセサリー(例えば、ワークデスクとベッドサイド、キッチンに1つずつ)にドッキングする場合、それぞれのMagSafeで設定したスタンバイの設定が自動的に表示される。
ドッキングした状態でiPhoneを横方向にスワイプすると、以下の3種類のスタンバイパネルが順番に表示される。
iPhoneのスタンバイの設定で「通知を表示」がオンになっている場合、デバイスが充電されているときに、受信メッセージとアラートが表示される。
プライバシーが気になるという人は、「タップしたときのみプレビューを表示」をオンにするといい。通知の全文を確認するには、「Touch ID」や「Face ID」によるデバイスのロック解除が必要になる。
スタンバイは、iOS 17にアップグレード可能なすべてのiPhoneでサポートされる。つまり、2023年のモデルから「iPhone XR」「iPhone SE(第2世代)」まで、多くのモデルが対象になる。
スタンバイは、常時表示ディスプレイに対応する機種(本稿執筆時点では「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」)でのみ、常時表示される。それよりも古いモデルの場合、スタンバイは30秒間操作がないと自動的にオフになる。
スタンバイは、MagSafe認証を取得した充電器、従来のQi対応ワイヤレス充電パッド、有線の充電器で動作する。スタンバイを起動するには、iPhoneを横向きにして、スタンドなどに立てかけるだけでいい。MagSafeの位置認識を利用したい場合は、MagSafe充電器が必要になる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス