「シャニマス」ソロライブで見た“輝く個性と楽曲の新たな魅力を引き出すステージ”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント関連も取材している佐藤が担当。今回は7月22日と23日に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて行われた、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(シャニマス)をテーマとするライブイベント「283PRODUCTION SOLO PERFORMANCE LIVE『我儘なまま』」の模様をお届けする。

「シャニマス」でソロ曲にスポットをあてたライブイベントが開催。会場には多くの“プロデューサーさん”(※ファンのこと)が詰めかけたほか、配信による中継も行われた
「シャニマス」でソロ曲にスポットをあてたライブイベントが開催。会場には多くの“プロデューサーさん”(※ファンのこと)が詰めかけたほか、配信による中継も行われた

 シャニマスは、バンダイナムコエンターテインメントがバンダイナムコネクサスのゲームプラットフォーム「enza」などで展開しているゲームコンテンツ。ゲーム内の283(ツバサ)プロダクションに所属するアイドルの声を担当しているキャストによるライブイベントもさまざまな形で行っている。

 シャニマスではストーリー展開や楽曲、そしてライブイベントでもユニットでの活動がメインとなっているなか、今回はソロ楽曲の披露を中心としたもの。これまで3rdライブツアー(【名古屋公演】【東京公演】【福岡公演】)で、公演ごとに異なるキャストがソロ楽曲を披露するパートは盛り込まれていたが、ソロ楽曲にフィーチャーする形のライブは今回が初めて。劇中劇のようなストーリーが展開される朗読劇を織り交ぜつつ、それぞれがアイドルの個別衣装をまとってのソロ曲や、複数人で歌う楽曲のステージも披露された。

 出演したのは、「イルミネーションスターズ」の関根瞳さん(櫻木真乃役)、近藤玲奈さん(風野灯織役)、峯田茉優さん(八宮めぐる役)、「アンティーカ」の礒部花凜さん(月岡恋鐘役)、菅沼千紗さん(田中摩美々役)、八巻アンナさん(白瀬咲耶役)、希水しおさん(三峰結華役)、結名美月さん(幽谷霧子役)、「放課後クライマックスガールズ」の河野ひよりさん(小宮果穂役)、白石晴香さん(園田智代子役)(※DAY2のみ)、永井真里子さん(西城樹里役)、丸岡和佳奈さん(杜野凛世役)、涼本あきほさん(有栖川夏葉役)、「アルストロメリア」の黒木ほの香さん(大崎甘奈役)、前川涼子さん(大崎甜花役)、芝崎典子さん(桑山千雪役)、「ストレイライト」の田中有紀さん(芹沢あさひ役)、幸村恵理さん(黛冬優子役)、北原沙弥香さん(和泉愛依役)、「ノクチル」の和久井優さん(浅倉透役)、土屋李央さん(樋口円香役)、田嶌紗蘭さん(福丸小糸役)、岡咲美保さん(市川雛菜役)、「シーズ」の紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)、ソロ活動をしている斑鳩ルカ役の川口莉奈さん。フルメンバーが集結し、両日とも3時間を超えるステージを行った。

 DAY1では真乃と雛菜が主演という形で、冒頭では2人を中心にどこか学園生活の朝をイメージさせるようや会話のやりとりが行われたのち、オーバーチューンが流れてライブがスタートとなった。

朗読劇パート(DAY1)
朗読劇パート(DAY1)

 1曲目は、岡咲さんによる雛菜の「あおぞらサイダー」から。“雛菜ワールド”と呼べるような、キュートで淡い雰囲気に包み込みこんでいった。さらに河野さんによる果穂の「ハナマルバッジ」では、ヘッドセットマイクを使用していることもあってか、全身で果穂らしさを表現するような、そして見ているこちらも元気になれるようなステージとなっていた。

「あおぞらサイダー」(DAY1)
「あおぞらサイダー」(DAY1)
「ハナマルバッジ」(DAY1)
「ハナマルバッジ」(DAY1)

 田嶌さんは小糸の「わたしの主人公はわたしだから!」を披露。白を基調に羽の生えた天使感のある衣装で元気な歌声を響かせる。声出し可能な公演だからこそ、と思えるコールで一体感を生み出していた。続いた峯田さんによるめぐるの「HAREBARE!!」でもめぐるのエールを届けるかのように、躍動感のあるステージを展開していた。

「わたしの主人公はわたしだから!」(DAY1)
「わたしの主人公はわたしだから!」(DAY1)
「HAREBARE!!」(DAY1)
「HAREBARE!!」(DAY1)

 紫月さんはにちかの「フェアリー・ガール」を初お披露目。シーズのスタイリッシュさからは一転するような、アップテンポな曲調とキュートな振り付けで、にちかの“かわいい”が伝わるようなものに。そして、ここまでソロ曲を披露した4人で「Color Days」を歌う。4人それぞれの色を感じられるような歌声とダンスで、明るい学園生活への期待を表現するようなものとなっていた。

「フェアリー・ガール」(DAY1)
「フェアリー・ガール」(DAY1)
「Color Days」(DAY1)
「Color Days」(DAY1)

 MCパートとして約半数のキャストが登場し、それぞれがアイドルとしてのセリフとともにライブへの意気込みや歌った感想を語るなかでは、公演当日がめぐるの誕生日ということもあり、峯田さんが先導する形でお祝いの言葉を送っていたり、これまでサプライズ登場が続いていた川口さんは、事前告知がある形で出演できたことに喜びをあらわにする一幕もあった。

 菅沼さんによる摩美々の「誰ソ彼アイデンティティー」では、スタンドマイクを前にしたパフォーマンスとムーディーな曲調から、ミステリアスな雰囲気を醸し出すものに。涼本さんは夏葉の「Damascus Cocktail」を披露する。センターステージでラテンの曲調から紡がれる情熱的かつ魅惑のダンスで魅了するステージとなった。

「誰ソ彼アイデンティティー」(DAY1)
「誰ソ彼アイデンティティー」(DAY1)
「Damascus Cocktail」(DAY1)
「Damascus Cocktail」(DAY1)

 八巻さんによる咲耶の「千夜アリア」は、冒頭で手を差し出しながらの「連れて行くよ」のセリフで、悲鳴さながらの歓声が巻き起こるなかで、かっこよさで目も心も引きつけていくステージに。北原さんによる愛依の「Going my way」ではキレのあるダンスとともに、心に訴えかけるようなまっすぐで力強い歌声をもって披露した。

「千夜アリア」(DAY1)
「千夜アリア」(DAY1)
「Going my way」(DAY1)
「Going my way」(DAY1)

 川口さんはルカの「神様は死んだ、って」を熱唱。当時サプライズ出演も含めて鮮烈な印象を残したクリスマスパーティイベント以来の披露となるなか、がなり声やあおりも含めて、より迫力とすごみが増したと思える圧巻のステージとなっていた。

「神様は死んだ、って」(DAY1)
「神様は死んだ、って」(DAY1)

 そして、菅沼さん、八巻さん、北原さん、川口さんの4人による「リフレクトサイン」に。希望の月明かりを示すような楽曲を、それぞれが持つクールかつ情感を込めた歌声で披露していた。

「リフレクトサイン」(DAY1)
「リフレクトサイン」(DAY1)

 ステージでは咲耶や夏葉らが、卒業を控えた生徒会として在校生に何を残せるのかというやりとりや、生徒会長であるめぐるや、在校生である真乃と雛菜が先輩の卒業に寂しさを感じるシーン、“恋のSOS”を感じ取った冬優子や凛世たちが意気込むシーンを経てライブが再開する。

朗読劇パート(DAY1)
朗読劇パート(DAY1)

 まずは前のステージからそのまま残った礒部さんが、恋鐘の「アポイント・シグナル」を披露。メインステージからセンターステージに移動するときにも、歌詞にあわせた振り付けや語りかけるように歌うところもあり、ミュージカルさながらのステージに。芝崎さんによる千雪の「Darling you!」もポップな曲調にのせて、キュートな振り付けと笑顔で恋の幸福感に満たしていく。

「アポイント・シグナル」(DAY1)
「アポイント・シグナル」(DAY1)
「Darling you!」(DAY1)
「Darling you!」(DAY1)

 丸岡さんは凛世の「常咲の庭」を披露。ステージ全面に映し出された浮世絵に雅楽の音色という、和の世界を全面に押し出したなかで、着物風衣装をまとった丸岡さんが、おしとやかな凛世の気持ちを伝えるように歌声を響かせていた。幸村さんは冬優子の「SOS」で、“アイドルふゆ”の本領発揮と言わんばかりの、かわいらしさ全開となったステージで魅了した。

「常咲の庭」(DAY1)
「常咲の庭」(DAY1)
「常咲の庭」(DAY1)
「常咲の庭」(DAY1)
「SOS」(DAY1)
「SOS」(DAY1)

 ここで礒部さん、丸岡さん、芝崎さんによる「SWEET♡STEP」に。恋の歌でまとまったパートの締めくくりもキュートなラブソングで、最後に礒部さんと芝崎さんが大きなハートを作り、そのなかで丸岡さんがハートマークを作るポーズを決めて、恋の気持ちを伝えていた。

「SWEET♡STEP」(DAY1)
「SWEET♡STEP」(DAY1)

 雨音が聞こえるなかで歌いだしたのは、希水さんによる結華の「プラスチック・アンブレラ」。バラードソングを開いた傘を手に情感を込めて歌い進めるなかで、歌詞にあわせて傘を閉じてステッキのように、そして最後に開いて表情を隠すように後ろ向きになるなど、楽曲の世界観を丁寧に表現するステージに。続いた黒木さんは甘奈の「Sweet Memories」を披露。センターステージで穏やかな表情から思いを込めて歌う姿は、見守りたくなような感覚にさせてくれるようなものとなっていた。

「プラスチック・アンブレラ」(DAY1)
「プラスチック・アンブレラ」(DAY1)
「Sweet Memories」(DAY1)
「Sweet Memories」(DAY1)

 雛菜が先輩に思いを伝えて、それが届かなかったことや、そんな雛菜を慰めて応援する真乃の姿を描いたナレーションを経て歌われたのは、近藤さんによる灯織の「スローモーション」。落ち着いた雰囲気のなかで情感を込めつつ、笑顔を見せながら力強い歌声でバラードソングを歌っていた。続いた結名さんによる霧子の「雪・月・風・花」では、歌い進めるなかでセットに映し出される映像が移り変わるといった光景も見られるなかで、霧子特有とも言える柔らかい歌声で楽曲が世界観を作り出していた。そして、和久井による透の「statice」では、セットに映し出される青空と海がイメージできるような、清涼感と透明感のある歌声が響くステージとなった。

「スローモーション」(DAY1)
「スローモーション」(DAY1)
「雪・月・風・花」(DAY1)
「雪・月・風・花」(DAY1)
「statice」(DAY1)
「statice」(DAY1)

 ここでは近藤さん、希水さん、結名さん、黒木さんによる「Secret utopIA」に。ポップな雰囲気とキュートな振り付けで歌い進め、時折ラップを交えつつ、終始楽しげな表情を浮かべながら4人が披露していた。

「Secret utopIA」(DAY1)
「Secret utopIA」(DAY1)

 MCパートでは、前半で挨拶をしていなかったキャスト陣がそろい、それぞれに感想や終盤に向けた意気込みを語りつつ、個別衣装ということで回って見せていた。

 終盤に向けたライブパートが再開され幻想的なイントロが流れると、それで直感したのか大きな歓声が沸き上がる。そして歌われたのは和久井さん、幸村さん、涼本さんによる「VOY@GER」。アイドルマスターシリーズにおける2021年のイメージソングで、オリジナルはシリーズ5ブランドのメンバーが歌唱しており、シャニマスからはこの3人が参加していた。まさかのライブ披露で盛り上がるなか、未来を感じる楽曲をラップやキレのあるダンスを交えながら披露していた。ソロ曲に戻り、土屋さんが円香の「夢見鳥」に。アコースティックギターの音色が印象的なバラードソングを、丁寧さが伝わるような動きと美しさを感じさせるような歌声を響かせていた。

「VOY@GER」(DAY1)
「VOY@GER」(DAY1)
「夢見鳥」(DAY1)
「夢見鳥」(DAY1)

 山根さんは美琴の「Look up to the sky」を初お披露目。空が広がっているような光景がイメージできる曲調のなか、時折ダンサブルな動きやラップなども交えつつ歌っていく。サングラスを頭に付けた山根さんの明るく穏やかな表情と、手を伸ばし見上げる姿が印象的なステージとなった。

「Look up to the sky」(DAY1)
「Look up to the sky」(DAY1)

 ここで披露されたのは、永井さん、前川さん、土屋さん、山根さんによる「SOLAR WAY」。どこかバラバラにも思えるアイドルたちが作り上げる、個性が際立つようなステージとなっていた。

「SOLAR WAY」(DAY1)
「SOLAR WAY」(DAY1)

 朗読劇パートでは、卒業する甘奈と結華を送り出す灯織たち、さらに卒業式と思われる場所で、卒業生と真乃や雛菜ら在校生とのやりとりを経て、拍手で見送るシーンに。ここで歌われたのは、前川さんによる甜花の「また明日」。“甜花ワールド”と呼べるようなスローテンポと明るい歌声で、どこか見守りたくなるようステージに。そこから永井さんによる樹里「過純性ブリーチ」に。疾走感のあるナンバーを軽快に歌い、場内からのかけ声も決まって熱気を高めていった。

朗読劇パート(DAY1)
朗読劇パート(DAY1)
「また明日」(DAY1)
「また明日」(DAY1)
「過純性ブリーチ」(DAY1)
「過純性ブリーチ」(DAY1)

 朗読劇パートは前のシーンから1年後となり、真乃や雛菜たちも卒業を迎えることに。お互いの友情を確かめつつ、“わがままなまま、もっと輝ける日を探しに行く”というセリフのあとで歌われたのは、関根さんと岡咲さんによる「Let's get a chance」。この先の未来はもっと輝けることを示す、朗読劇にもシンクロするような楽曲を、大きなコールも受けながら高らかに歌っていた。

「Let's get a chance」(DAY1)
「Let's get a chance」(DAY1)

 ここで本編が一区切りとなり、各種情報が公開。なかでもアニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の劇場本予告が公開され、映像にはプロデューサーの顔が映し出され、しゃべる声もあったことから、驚きの声があがっていた。

 アンコールとしてキャスト陣が次々に登場して、カーテンコールとしてアイドルを感じ立ち振る舞いや表情を見せつつ、手を振って挨拶。最後に関根さんと岡咲さんがステージに残り、改めて挨拶をしつつラストナンバーをコール。締めくくりとなったのは、関根さんによる真乃の「ありったけの輝きで」。この公演では、これまでないぐらいに明るい髪色で“リアル真乃”感が増した関根さんは、曲名通りの輝きを感じさせる歌声と笑顔でステージを展開。エンドロールが流れ、卒業式から門を出るような真乃と雛菜の姿が描かれたイラストが映し出されてDAY1は終了。舞台はDAY2へと移っていった。

カーテンコール(DAY1)
カーテンコール(DAY1)
「ありったけの輝きで」(DAY1)
「ありったけの輝きで」(DAY1)
エンドロールでのイラスト(DAY1)
エンドロールでのイラスト(DAY1)

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