生成人工知能(AI)には、コーディングや文書作成、履歴書作成の補助など、キャリアを伸ばすのに役立つさまざまな使い道がある。
ただし、生成AIの助けを借りるにはまず使い方を知る必要があるが、それが多くの人にとって障害となっている。
SalesforceがAIに対する気持ちについてデスクワーカー4000人を対象に調査したところ、結果は圧倒的に肯定的なものだった。
調査に協力した回答者のうち、54%は生成AIがキャリアアップにつながると考えており、65%は生成AIによってもっと戦略的な業務に集中できると考えている。
楽観的な見方にもかかわらず、調査対象となったデスクワーカーは、生成AIを正しく利用したり、この新技術を十分に活用したりするための適切なスキルセットが自分にはないと感じていた。
62%もの回答者が、生成AIを効果的かつ安全に利用するためのスキルを備えていないと述べている。さらに、過半数(53%)の回答者は、生成AIから価値を最大限に引き出す方法を知らないと答えた。
特に、43%の回答者は、自社データを安全な状態に保ちながら生成AIを利用する方法が分からないと感じていた。
これは、職場で生成AIを使用する際、よく耳にする懸念だ。生成AIモデルは通常、ユーザーのデータと入力情報を利用してモデルのトレーニングを重ねるため、入力するデータのセキュリティが問題になるからだ。
適切なスキルセットが不足しているという思いは、大多数(70%)のビジネスリーダーも共有している。こうしたビジネスリーダーは、自分のチームが生成AIを安全に利用するスキルを備えていないと考えているが、チームメンバーの準備不足はビジネスリーダーの責任だろう。
調査対象となったデスクワーカーの3分の2は、雇用主が学習機会を提供することを望むと答えているが、雇用主はこれまでのところ生成AIに関する教育の場を提供していない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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