Appleは2024年初頭にヘッドセット「Vision Pro」を3499ドル(約50万円)で発売予定だが、これを入手するにはいくつかの条件を満たさなければならない可能性がある。予約した上で、米国の一部の直営店でフィッティングが必要になると、Bloombergが米国時間7月7日に報じた。
これは同社が「Apple Watch」を2015年に発売した時と同じく、購入する前にフィット感などを適切に調整するためだという。Appleは店内でデモを行い、ヘッドセットストラップのサイズを調整できるようにする計画だとされている。AppleはZEISS製のカスタムインサートによって、眼鏡処方に合わせてVision Proを調整できることも明らかにしている。
Bloombergによると、Vision Proはまず、ニューヨークやロサンゼルスなど米国の大都市にある直営店で発売されるという。
2024年のうちにAppleのオンラインストアでも販売される予定だが、最初は店頭で販売とフィッティングを行うということは、同社が少なくとも2025年までは、サードパーティー再販業者との提携を計画していないことを意味すると、Bloombergは報じている。そうだとすれば、Amazonなど大手の小売業者を通してVision Proを注文することは、発売後少なくとも1年間はできないことになる。
Vision Proの3499ドルという価格は、開発のための何年にもわたる研究や、その価格がハイエンドの「MacBook」と同等であることを考えれば納得もいくが、平均的な消費者には高額すぎる可能性がある。同ヘッドセットは、Metaの「Quest Pro」(999.99ドル、日本では15万9500円)や、ソニーの「PlayStation VR 2」(549.99ドル、日本では7万4980円)よりも高い。
Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」