Appleが先頃3499ドル(約49万円)の複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」を発表したとき、筆者の最初の疑問は「自分の視力に合うだろうか」だった(白状すれば、本当の最初の疑問は「こんな高いものを買えるだろうか」だったが、それは誰もが思ったことだ)。
筆者は眼鏡をかけているので、新しい仮想現実(VR)/拡張現実(AR)ヘッドセットが登場するたび、本能的にフォーカスダイヤルや近視用の回転つまみなどの視力調整手段を探してしまう。というのも、ヘッドセット装着中に絶対に避けたいのは、「MacBook」の画面やディズニー映画、Appleのデジタル表現機能「Persona」などがぼやけて見えることだからだ。
うれしいことに、AppleのVision Proでは、ドイツのカメラおよびレンズメーカーZEISS製のオプティカルインサート(矯正レンズ)を使用できる。この矯正レンズの価格は不明で、2024年初めにVision Proが発売されるまで入手方法も明かされない可能性が高い。しかし現時点でも、このマグネット式矯正レンズの外観だけは確認できる。
冒頭の写真で分かるように、このレンズアタッチメントは多くの人が想像するものとまったく同じように見える(ZEISSの公式サイトには、よりクールで胸躍るビジュアルが掲載されており、それを筆者がGIFに変換したものが以下のアニメーションだ)。
Appleによると、このアタッチメントはVision Proのカスタム4KマイクロOLEDディスプレイの上から装着できるという。米CNETのScott Stein記者はVision Proについて書いた記事で、このディスプレイの映像美を高く評価していた。
理想を言えば、ZEISS製のアドオンがVision Proのネイティブディスプレイの品質と、同ヘッドセットのアイトラッキングセンサーの反応性を損なうことにならないよう願う。反応性は、「visionOS」での操作やナビゲーションという点でおそらく最も重要な要素だ。ZEISSがこのオプティカルインサートにアンチグレア(非光沢)素材を採用し、ガラスを重ねることで起こる過剰な反射を軽減してくれれば、きっと快適に使えるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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