Microsoftは米国時間6月29日、人工知能(AI)による複数の新たなショッピング機能を検索エンジン「Bing」とブラウザー「Edge」で提供すると発表した。
これには、商品のレビューを要約する機能、最も安い価格で購入できるようにするプライスマッチ機能、購入ガイドを生成する機能が含まれる。時間やお金を節約し、必要だと気づいていなかった商品を見つけやすくするものだ。
レビューの要約機能は、最も単純明快だ。EdgeのサイドバーにあるBingチャットに特定の商品のレビューを要約するよう求めると、複数のプラットフォームから集められたレビューの全般的な意見を示す要約が得られる。
プライスマッチ機能では、特定の商品を検索する際、さまざまな小売業者の価格を比較し、価格の推移も表示できるため、今が買い時かどうかを判断しやすくなる。購入すると、支払った金額とその小売業者のプライスマッチ(他店と同額まで値下げすること)ポリシーが記録される。差額の返金が可能な期間に価格が低下すると、プライスマッチの請求方法に関する情報とともにアラートが送られる。多くの小売業者はプライスマッチポリシーを大きく宣伝してはいないので、これは返金を受ける機会を見落とさないための素晴らしい機能だ。
そして、最も興味深いのは購入ガイド機能だろう。これまでは、「在宅勤務用の備品」といった一般的な単語を検索すると、既に公開されているオンラインガイドが表示されていた。MicrosoftのAIは、リモートワーカーが使う可能性のある商品のリストを作成し、類似の商品やモデルを比較し、それらの商品の情報や価格を表示する。これによって、考えてもいなかった商品に関する知見が得られるだけでなく、どれだけの費用がかかるかが簡単に分かり、モデルの間の選択も可能になる。
Microsoftによると、レビュー要約機能とEdgeの購入ガイド機能は世界中で提供が始まっている。Bingの購入ガイド機能は米国で提供が始まり、今後他の市場にも拡大していく。プライスマッチ機能は米国で「まもなく」提供予定だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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