有料サブスクリプションの「ChatGPT Plus」ユーザーがiPhone向けの「ChatGPT」アプリに質問する際、「Bing」へアクセスできるようになった。この機能は27日付で同アプリに追加され、Plusユーザーであればこれまでより新しい情報に基づいた回答を得られるようになった。
ChatGPTは、当初ウェブブラウザー経由でしか利用できなかったものの、5月に「iOS」版のアプリが登場して、プロンプトでの音声利用や「Siri」との互換性など、アプリ限定の機能が加わった。
そして22日付のChatGPTのリリースノートで発表された最新機能が「Browsing」だ。これを使うと、ロシアで発生したばかりのクーデター未遂事件のような、最近の話題や出来事に関する質問に、検索エンジンのBingを使った最新の情報に基づく回答を得ることができる。
ChatGPTのもともとの訓練データには2021年9月よりも後の情報が含まれておらず、情報源がないという単純な理由から、回答が現状にそぐわなかったり、情報が間違っていたりする可能性がある。ChatGPTが正しく回答できずに、「申し訳ありませんが、私の知識は2021年9月までのものであり、情報は持っていません。最新のニュースや情報源を参照することをお勧めします」といったメッセージが返されることがある。
MicrosoftとOpenAIは長期的な提携関係にあり、1月にはこの期間が延長されて数十億ドル規模の出資を行う第3フェーズに入った。それだけに、BingがChatGPTに組み込まれるのは双方にとって当然の動きだ。
新たに追加されたBrowsing機能を使えるのは、月額20ドル(約2890円)のChatGPT Plusに登録しているユーザーのみだ。この有料サブスクリプションに契約すると、「ChatGPT-4」の利用、ピーク時での通常利用、新機能への優先アクセス、応答の高速化などの追加機能が使えるようになる。ChatGPT Plusへのアップグレードはアプリの設定からも可能だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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