世界ウェアラブル市場、2023年に持ち直し2.4%増の5億台超へ--成長基調で2027年に6億台超

 IDCは、世界ウェアラブルデバイス市場に関する調査結果を発表した。2023年の出荷台数は、前年比2.4%増の5億410万台と見込む。

 順調に市場拡大してきたウェアラブルデバイスだが、2022年に史上初めての縮小を記録してしまった。しかし、スマートイヤホンのようなイヤウェアや、スマートウォッチなどに対する需要は根強くあり、ほかのタイプのデバイスも堅調なことから、2023年には出荷が持ち直すという。

 デバイスのタイプ別では、引き続きイヤウェアの出荷がもっとも多い。この種のデバイスを初めて購入する人と、2020年から2021年にかけて購入したデバイスを買い替える人の行動が今後も続く見通し。

 スマートウォッチも、シンプルなリストバンド型デバイスから移行するユーザーや、ベーシックスマートウォッチからより高機能なデバイスへ移行するユーザーがいることから、速いペースで出荷が増える。

 2023年と2027年における出荷台数などの予想は以下のとおり。括弧内は出荷台数ベースのシェア。

  • イヤウェア

 2023年:3億1300万台(62.1%)

 2027年:3億9060万台(62.1%)

 CAGR:4.9%

  • スマートウォッチ

 2023年:1億5730万台(31.2%)

 2027年:2億620万台(32.8%)

 CAGR:6.8%

  • リストバンド

 2023年:3210万台(6.4%)

 2027年:3010万台(4.8%)

 CAGR:-3.0%

  • その他

 2023年:170万台(0.3%)

 2027年:250万台(0.4%)

 CAGR:8.4%

  • 合計

 2023年:5億410万台

 2027年:6億2940万台

 CAGR:5.0%

デバイスのタイプ別出荷台数など(出典:IDCの公表データをグラフ化)
デバイスのタイプ別出荷台数など(出典:IDCの公表データをグラフ化)

 今後については、1ケタ増で推移し、2027年の出荷台数は6億2940万台、それまでの年平均成長率(CAGR)は5.0%と予測している。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]