IDCは、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセット市場に関する調査結果を発表した。2023年第1四半期の出荷台数は、前年同期に比べ54.4%も減ってしまった。
減少の要因として、IDCはマクロ経済の悪化を挙げた。さらに、COVID-19パンデミックにより自宅で過ごす時間が増え、その影響で出荷が急増した2022年の市場拡大に対して、揺り戻しの動きも減少につながったとみる。ちなみに、2022年第1四半期の出荷台数は、前年同期比で200%増を上回る勢いだった。
また、第1四半期の時点では、Appleの「Vision Pro」やMetaの「Quest 3」など、話題の新モデルを待つ消費者が多いことも影響したと考えられる。
出荷全体のうち、圧倒的多数の96.2%をVRヘッドセットが占めた。ただし、ARヘッドセットは前年同期比12.6%増と堅調で、次第にシェアを伸ばしている。
メーカー別でみると、シェア47.8%のMetaが引き続きトップ。2位は、Metaのシェアを大きく奪ったソニーが35.9%確保。以下、3位はByteDance(6.1%)、4位はDPVR(2%未満)、5位はHTC(2%未満)。
今後については、ヘッドセットに視線トラッキング機能や各種センサーが搭載され、AIベースの機能やソフトウェアで新たな使い方が生まれるなど、現在とはまったく違ったものになる、と予想した。
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