ウェアラブルスマートデバイスの四半期別の世界出荷台数が史上初めて減少したことが、市場調査会社International Data Corporation(IDC)が米国時間6月7日に発表したレポートで明らかになった。スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、スマートグラス、その他のウェアラブルデバイスを合わせた出荷台数は2022年第1四半期に約1億530万台となり、前年同期比で3%減少した。
減少幅が特に大きかったのは、小米科技(シャオミ)の-23.8%、華為技術(ファーウェイ)の-10.8%、サムスンの-9.9%だった。IDCは出荷減の要因として、「数年にわたる急成長を経て、パンデミックの間にさらに成長が拡大した後の(中略)需要の冷え込み」を挙げている。
IDCが調査対象とした企業全体の出荷台数は前年同期比で減少したが、Appleに関しては、「AirPods」が横ばいだったものの、主に「Apple Watch」の出荷台数が伸びたことで6.6%増となった。インドで強い存在感を示しているImagine Marketingも5.2%増加したが、総出荷台数ではサムスン、シャオミ、ファーウェイには及ばなかった。
ウェアラブルの出荷台数減少という今回のニュースからわずか1年前の第1四半期、同業界は記録的な数字を達成していた。2021年第1四半期の総出荷台数は1億860万台で、ウェアラブルの出荷台数としては四半期別で過去最高となり、初めて1億台を突破した。2022年第1四半期の出荷台数は1億530万台で、市場が頭打ちになる可能性を示しているが、この数字は依然としてウェアラブル技術に根強い需要があることも示している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」