ノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」を開発するFLUX(フラックス)は6月14日、シリーズBラウンドで総額44億円の資金調達を実施したと発表した。累積資金調達額は56億円となる。
今回の資金調達では、DNX Ventures、Archetype Ventures、ジャパン・コインベスト、あおぞら企業投資、Salesforce Ventures、Sony Innovation Fund、SMBC日興証券、NTTドコモ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施。また、新株予約権付社債と金融機関からの融資などを受けた。
近年、大規模言語モデルや生成AIといったAI技術の登場により急速にビジネスが変化しつつある。一方で、AI技術のビジネス活用には専門知識が求められることや、AIエンジニアの不足などにより導入が進んでいない企業も多くみられるという。
そこでFLUXは、こうした問題を解決するために専門家チームを組成。AI技術の基礎研究とサービス開発に力を入れている。
ノーコードAIプラットフォームとなるFLUX AIでは、予測分析、自然言語処理、大規模言語モデルなどのAI技術を、開発スキルや知識がなくても簡単にビジネス活用できる。ノーコードで利用できる複数のサービスを提供しており、サービスの顧客数は1106と、媒体社や広告主などの大手企業を中心に導入されている。
なお、複数のサービスを通じて得られる膨大なデータは、共通のデータベースへと蓄積。月間100TBのデータ量が増加しており、データガバナンスやプライバシーに配慮した上で活用し、サービス全体の性能向上に活用しているという。
今回調達した資金は、これまで提供してきたサービスの性能向上のための開発にあてるほか、生成AIを活用したクリエイティブ生成やコンテンツ生成といった新機能の開発にも活用する。
広告・マーケティング領域のサービス開発で得た技術やデータを生かし、他領域でのサービス展開にも活用する。AI技術を社会実装するための研究を加速するため、技術投資と人材採用を強化し、協業先との共同研究にも積極的に取り組む。あらゆる可能性を追求していくとしている。
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