Google Cloudは米国時間6月7日、Mayo Clinicと提携して同社の生成AIソフトウェアの利用を同病院に導入することを発表した。まずは、「Generative AI App Builder」(短縮名はGen App Builder)ツールの「Enterprise Search」によって、ヘルスケア業界のワークフローを強化することを目指して協力するという。同アプリケーションは「HIPAAコンプライアンスに対応する準備が整っている」と、Google Cloudは発表の中で述べた。
Gen App BuilderのEnterprise Searchは、医療従事者が複数の情報源にわたる情報に効率良くアクセスできるよう支援するために用いられる予定だ。それには、臨床試験、病歴、または診断画像などの患者記録に加えて、臨床プロトコルや研究論文が含まれる。「Google」レベルの検索機能により、医療機関が必要な情報をすばやく見つけられるよう支援できる。
同機能によって組織は、検索用のカスタムチャットボットとプログラムを開発できるようになる。AIチャットボットは、金融などのさまざまな業界に浸透しつつあり、顧客からの問い合わせにインタラクティブに回答するために使用されている。
しかし、同社が医療分野に参入するのはこれが初めてではない。Googleは4月、医療用大規模言語モデルである「Med-PaLM 2」を発表した。同社は、保険会社が申請をより迅速に処理できるよう支援するためのAI活用技術と、がんを検出するための診断ツールも提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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