最新世代の人工知能(AI)チャットボットは、世界中の事実、数値、データを知るのに便利だ。しかし、近所のことについて尋ねると、すらすらとは回答しない可能性がある。Googleは今回「Bard」に、ユーザーの現在地に基づく情報をより適切に提供できるようにするオプションを追加した。
Bardを起動すると、デバイスの正確な位置情報を使いたいかどうかを尋ねる通知がポップアップ表示される。使用に同意すると、BardはGoogleの検索エンジンや「Googleマップ」アプリなどのように、ユーザーの正確な位置を検出する。その上で、Bardに近くの場所に関する道順やアドバイスを求めると、Bardは周辺環境に基づく情報を提供するようになる。
Bardは、デフォルトでユーザーの自宅と職場の住所(Googleアカウントに登録されている場合)やIPアドレスから位置情報を使用している。しかし、ユーザーは自宅か職場にいるとは限らず、また、IPアドレスはインターネットプロバイダーに基づく一般的なエリアのみを示すため、このような方法では位置情報が不正確になる可能性がある。Bardに正確な位置の取得を許可すれば、特定の質問や要求に対してより具体的で関連性の高い結果を得ることができる。
もちろん、Bardに正確な位置情報の利用を許可することについては、利便性かプライバシーかという古くからある問題がともなう。Googleの他のアプリやサービスと同じく、このようなオプションを利用する場合は利点と欠点を考える必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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