新しい「MacBook Air」や「iOS 17」、それに「Apple Vision Pro」のニュースに隠れてしまったきらいもあるが、Appleは開発者会議「WWDC」の2時間に及ぶ基調講演で、「Apple TV 4K」にも少しばかりの愛情を示した。特に注目すべき点は、「FaceTime」がようやくApple TV 4Kに登場すること、そして置き忘れた「Siri Remote」を探せるようになることだ。
どちらの機能追加も遅きに失した感はあるが、2023年秋に最新OS「tvOS 17」を通じて利用可能になる。FaceTimeについては、Mac版のFaceTimeと同じく「連係カメラ」に対応する予定だ。Mac版と同様に、Apple TV 4Kにカメラをつながなくても、「iPhone」や「iPad」のマイクとカメラを使って音声や映像を取得し、FaceTimeの通話画面そのものを大きなテレビ画面に表示できる。
Apple TV 4Kに「Split View」が導入されたことで「SharePlay」でテレビ番組や映画を観ながらFaceTimeで一緒に見ている人たちを表示することも可能だ。さらにAppleによれば、tvOS版の連係カメラ機能は、FaceTimeだけでなくカラオケのように使える「Apple Music Sing」にも対応するほか、外部の開発者に開放されるという。「Zoom」と「Cisco Webex」などのビデオ会議アプリが、2023年中にApple TV 4Kで提供される予定だ。
また、tvOS 17では、iPhoneの「探す」アプリで「AirTag」を見つけるのと同じように、iPhoneのコントロールセンターから「Apple TV Remote」を起動してSiri Remoteを探せるようになる。
この他にも今回のアップデートには、パーソナライズ機能の強化などが含まれている。例えば、Apple TV RemoteからApple TVのスリープ解除や操作を行うと、自動で自分のプロファイルに切り替わり、最近視聴した番組やパーソナライズされたおすすめが表示されるようになったり、ペアリングされたAirPodsなどの設定内容や好みがユーザープロファイルに保存されたりするようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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