Appleは、米国時間6月5日に開幕したWorldwide Developers Conference(WWDC)で、「Apple Watch」向けOSの次期メジャーアップデートとなる「watchOS 10」を発表した。過去のアップデートと同様に、健康、フィットネス、パーソナライズなどが、watchOS 10の最大のテーマだ。
Appleは、より多くの情報を一目で表示することを目的に、新しいウィジェットと刷新されたアプリによってwatchOSをアップデートする。新たに導入された「スマートスタック」にはDigital Crownを回すだけで表示できるウィジェットが含まれる。ウィジェットは、「iPhone」上での動作と同様に、服薬リマインダーやカレンダーアラートなど、1日を通したコンテキスト情報を表示する。これにより、アプリを起動することなく、より簡単に情報を確認できるようになるはずだ。
Apple Watchには、2種類の新しい文字盤も追加される。1つは、カラーパレットをテーマにしたもので、もう1つは、「Peanuts」のキャラクターであるスヌーピーとウッドストックが登場するものだ。
サイクリング用の指標やワークアウト表示も追加される。例えば、他のBluetooth対応のサイクリングセンサーに接続すると、追加の統計情報を表示できる。また、ハイキング向けの新機能も追加され、例えば「コンパス」アプリは、携帯電話の電波が受信できた最後の場所や、ハイキングコースの地形に関する詳細情報を表示できるようになる。
健康も、watchOS 10の注力テーマだ。Appleは、気分を記録するための新機能を「マインドフルネス」アプリに追加する。また、「iOS 17」と「iPadOS 17」の「ヘルスケア」アプリからクリニックで一般的に使用される標準的な評価を受けて、自分の気分について理解を深められるとも、Appleは述べている。
Apple Watchを使用して目の健康をモニタリングできる新たな健康測定機能も発表された。watchOS 10では、Apple Watchの環境光センサーを使用して、日光の下で過ごした時間を計測できる。同社はこれを、目の健康を維持し、近視を予防する手段として位置付けている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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