Appleは6月6日、複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」を発表した。同社のハードウェアとソフトウェアのエコシステムにおける次のフェーズを約束するものだ。開発者会議WWDCは何年にもわたり「iPad」「Mac」「iPhone」を中心としてきたが、今回、ついに新たなカテゴリーのデバイスが登場した。
Vision Proは3499ドル(約49万円)で、2024年初頭に米国で発売予定だ。同年末までに他の国でも展開を予定している。
Vision Proを理解する鍵は、使い慣れたAppleの既存のアプリやサービス、ハードウェアとどのように連携するかを考えてみることにある。アプリという観点では、「メッセージ」「メモ」「Keynote」「Safari」などを手のジェスチャーや目、声を使って操作できる。「Magic Keyboard」や「Magic Trackpad」を使ってインターフェースを操作することも可能だ。
簡単に言うと、これは単なる新しい仮想現実(VR)ヘッドセットではなく、Appleの製品エコシステムを拡張し、既存のテクノロジーに柔軟性をもたらすものだ。
最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は発表の際、「かつてMacがパーソナルコンピューティングを切り拓き、iPhoneがモバイルコンピューティングを切り拓いてきたように、Apple Vision Proは空間コンピューティングを切り拓きます。新しい旅がまさに今はじまりました」と語った。
同社はかなり前からVR/拡張現実(AR)ハードウェア分野への参入を見込まれており、2018年には同社がVR/ARヘッドセットを開発中とのうわさが報じられていた。2017年にはiPhoneやiPad向けにARツールを提供している。Appleによる参入の一方で、VRヘッドセットを既に提供しているMetaは、ゲームという領域を超えてこれらを進化させることに苦戦している。Googleとサムスンは次期MRプラットフォームの開発で提携しており、2024年の競争につながりそうだ。
こうしたMRデバイスの最終形は、終日着けていられるコンパクトなメガネで、違和感なく使えるものだろう。しかし当面は、パススルーカメラを使って仮想と現実を組み合わせる小型のヘッドセットが主流になるとみられる。
Appleのヘッドセットは、まだ確立していないARハードウェアという分野を再定義するものにもなりそうだ。「Magic Leap 2」やMicrosoftの「HoloLens 2」、より小型の「NrealLight」などは、主にビジネス向けか、限られたユーザー向けのARデバイスにとどまっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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