VUILD、AIとの会話から家具の3Dモデル--ChatGPT活用し新ものづくりツール開発

 建築テック系スタートアップのVUILDは5月9日、木材のクラウドプレカットサービス「EMARF」において、ChatGPTを活用して会話から3Dモデルを生成することができるツール「EMARF AI(仮称)」の開発に着手したと発表した。

 EMARF AIにより、ユーザーは設計スキルがなくても、AIとチャットするだけで想像しているものを3Dモデル化することができる。すでに、EMARF AIによって生成された3Dモデルを、EMARFで加工可能な段階まで開発が完了しているという。



 EMARFは、2018年にサービス提供を開始したが、ユーザーから「作りたいものはあるけれど構造や接合部の設計の仕方がわからない」「どのようにデザインすればいいかがわからない」「設計ソフトを使えない」などの声が挙がっていたとのこと。それを受け、設計プロセスのハードルを下げるため、EMARF AIの開発を始めたという。

 EMARF AIは、テキスト会話で3Dモデルを自動で生成する。その後、細かいサイズや形状に関する指示をテキストで入力すると、生成された3Dモデルのデザインを編集できる。また自動生成された3Dモデルの中から、気に入ったものをEMARFで加工することも可能。制作金額の見積も自動で算出され、注文するとデジタル木材加工機「ShopBot」で加工された木材パーツが、組立てるだけの状態でユーザーのもとに1週間程度で届く。


 今後は正式ローンチを目指し、家具だけではなく空間を構成する建築部品や接合部、構造強度を自動生成する機能、木材やプラスチックなどを加工する電動工具であるCNCルーター加工以外の制作を自動生成する機能などの開発を進めていくという。

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