「ChatGPT」が猛威を振るって、ビジネスに革新が起きている。しかし、適切なプロンプトを構築できなかったり、扱える文字数の制限があったり、学習した情報が少し古いものだったりするなど、弱点もある。そんな弱点を埋めるべく、ChatGPTと連携するサービスが雨後の筍のように生まれている。
今回は、ビジネスが超絶楽になるChatGPT連携サービスを5つ紹介する。実際に出力された結果を見て、驚いてほしい。
ちなみに、OpenAIは4月24日、「〇〇GPT」というサービス名を禁止すると発表したが、今回紹介する5サービスのうち、5月2日現在4つが「〇〇GPT」となっている。こちらは、追って変更されることだろう。今後は、「〇〇 powered by ChatGPT」のように表記されるようになる。
ChatGPTはすごいポテンシャルを秘めたツールだが、使いこなすには慣れが必要。ブログや各種SNSにはそれぞれ適した言い回しや文字数がある。営業職なら、メールの本文はもちろん、いい感じの件名も考えなければいけない。toB営業ならエレベータピッチのトークも作っておきたい。YouTubeのトークスクリプトやGoogle広告にも作法がある。それぞれに特化したプロンプトをすべて考える時間がない、というのであれば、AIエディター「Cohesive」がお勧め。
大量のテンプレートから作りたいものを選び、生成してほしい内容を入力するだけだ。オプションとして、文章のトーンや対象、ボリュームなども設定できる。
日本語でも入力できるが、英語のほうが精度がいいので、翻訳サイトなどを利用しよう。今回は「『料理が上手になるための5ステップ』というテーマで、料理が苦手な男性向けのブログを書いてください。」と依頼し、ブログの記事を書いてもらうことにした。英文を入力して、「Generate」をクリックすると、すぐに文章が生成される。
内容は基本的で、ふわっとしているところもあるが、大きなミスはなく、起承転結があってすんなり読めてしまった。英語で7000文字、日本語に翻訳して3200文字の原稿が一瞬で生成できるのがすごい。
無料で月に1万語を生成できるのでテスト運用はできるだろう。しかし、がりがりと出力しているとあっという間に1万語などは超えてしまう。月額11ドル(年払いだと月額9ドル相当)で、無制限に生成できるようになる。
記事を書く際に海外の白書などを参考にすることが多いのだが、英語のPDFファイルだと、中身を把握するのに手間がかかってしまう。そこで便利なのが、「ChatPDF」だ。
PDFをドラッグ&ドロップすると、その内容について質問できるようになる。要約もできるし、個別の情報を聞いてもいい。ChatGPTは最新の情報を網羅していないが、PDFの内容を理解しているので、正確に答えてくれるのがすごい。
試しに、ネットセキュリティに関する資料をアップロードし、質問したところ、ばっちり回答してくれた。つづけて、IC3が発表しているネット犯罪のレポートを読み込ませてみても、英語でのやり取りにはなるが、きっちり回答してくれた。ちなみに、外国語のPDFでも日本語でやり取りできるが、精度が落ちてしまうので、翻訳ツールを活用しよう。
無料プランだと認識するPDFのページやサイズに制限があり、1日にPDFをアップロードしたり質問できる回数が制限されている。ビジネスで使うのであれば、月額5ドルのPlusプランにアップグレードしよう。
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