ほんの1年前には、IT関連で何か疑問があればGoogleで答えを検索していただろう。しかし今では、「ChatGPT」を使って人工知能(AI)が生成する会話形式の説明を参照する人が増えている。
企業向けITプラットフォームを手がける米新興企業Electric AIは、米国で1000人を対象に、ITに関するアドバイスをどこから得ているか調査した。それによると、回答者の実に66%がITの問題解決にChatGPTを利用していた。
IT関連の質問として特に多かったのは、コンピューターの画面がフリーズした、インターネットが遅い、コンピューターの動作が遅い、スマートフォンが熱くなった場合の問題解決など、基本的な質問だ。
意外でもないが、ChatGPTにIT関連のアドバイスを求める割合が最も高かったのはZ世代で83%、次いでミレニアル世代で67%となっている。X世代は50%、ベビーブーマーは48%で、若い世代とそれほど大きな差があるわけではなかった。
では、AIチャットボットからITのアドバイスを受けるのは賢い選択なのだろうか。
Electric AIは、米国で最も検索されている4つの技術的な質問について、IT管理者200人にChatGPTの回答を判定してもらった。
その結果、これらのIT専門家はChatGPTによる回答の総合的な正答率を100点満点中39点と評価した。ChatGPTが2022年11月に公開されたばかりであることを考慮すると、39%という総合評価はそこまでひどい数字ではない。
ChatGPTの回答の中には、正答率が高かったものもある。例えば、「どうすればインターネットを速くできるか」に対する回答は、74点という高得点を獲得した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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