新しいBingのチャット画面から直接画像を作成させる手順は、以下の通りだ。
ちなみにBingのチャットで画像を作成できるのは、会話のスタイルが「独創性」に設定されている場合だけだ。
プロンプトが具体的であればあるほど、より適切な結果が得られる。プロンプトは、頭の中で想像している画像を創作するための一連の指示と考えてほしい。形容詞と名詞、動詞を使って、画像がどのようなもので、モデルが何をしているかを説明しよう。画像のスタイルを指定することも推奨されている。「~の写真を作成してほしい」と入力すると、漫画や絵画、3Dレンダリングを作成してほしいと入力した場合とは異なる結果が得られるので、画像のスタイルの指定は重要だ。
Bing Image Creatorが推奨するプロンプトの形式は、形容詞+名詞+動詞+種類(スタイル)だ。下の例では、「もふもふした生き物がサングラスをかけている、デジタルアート」となっている。
印象派、キュビズム、抽象画など、さまざまな用語を使用して画風を説明することも可能だ。
米著作権局(USCO)の最新の見解によると、AIによって生成された画像は、人間が制作したものではないため、現行の著作権法では保護されないという。
画像生成AIは、オンラインにある画像、つまり、他の誰かによって作成された画像で訓練されたAIボットであるため、議論を呼んでいる。画像作成ツールを使って作成したアートは独自のものだが、インターネット上の無数のアーティストの影響を受けて作られたものであることも事実だ。
そうした解釈は今後、変わる可能性もある。このテーマをより深く検討して、必要な変更を加えるため、USCOは2023年前半を通して公聴会を開催している。
Bing Image Creatorは現時点では無料で利用できるが、「ブースト」を使い切った場合は、「Microsoft Rewards」を使って追加できる。ブーストとはクレジットのようなもので、画像作成のためのプロンプトを送信するたびに1つ消費される。初回のユーザーには25個のブーストが与えられるが、使っている期間に応じて追加されていくようだ。
ブーストを使い切ると、Bing Image Creatorにプロンプトを入力してから画像が生成されるまでの時間が長くなる。通常は10~30秒ほどで完了するが、ブーストがなくなると、最大5分かかるようになる。
Microsoftは週単位でブーストを補充していたが、現在では、毎日補充するようになっている。
DALL・E 2とBing Image Creatorは同じではない。同じプロンプトを2回入力しても、同じ結果が出力されることはないが、DALL・E 2(左)とBing Image Creator(右)で作成された画像を掲載したので、比較してみてほしい。芸術的な違いに加えて、Bingの画像では、DALL・E 2の画像よりも細部へのこだわりと鮮やかさが感じられる。
現時点では、Bing Image Creatorを使用するために、順番待ちリストに登録する必要はない。MicrosoftアカウントでBing Image Creatorのウェブサイトにログインするだけで利用できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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