セガ、「Angry Birds」開発元のRovio Entertainment Oyjを買収へ

 セガは4月17日、英国完全子会社であるSEGA Europeを通じて、グローバルブランド「Angry Birds」などを開発するフィンランドのモバイルゲーム企業Rovio Entertainment Oyjを約1036.8億円で買収すると発表した。

 
 

 同社によると、グローバルゲーム市場は2022年から2026年にかけて、年平均成長率3.5%で拡大。2026年には、2633億ドルに到達すると予測されているという。

 グローバルゲーム市場の中でも、モバイルゲーム市場は年平均成長率5.0%で成長。2026年のグローバルゲーム市場全体に占める割合は56%に到達し、2022年時点の53%から拡大することが期待されている。

 急速に成長するモバイルゲームを含むグローバルゲーム市場において、自社のプレゼンスを高めるには、継続的なゲーム開発体制と運営力の強化が必要不可欠と判断し、今回の買収を決断したという。

 なお、同日行われた取締役会にて株式公開買付け(フィンランド法に基づく公開買付け)を決定。親会社であるセガサミーホールディングスとRovio Entertainment Oyj間で最終契約を締結した。

 同社は、Rovio Entertainment Oyjの発行済株式および、ストックオプションの総数を株式1株あたり9.25ユーロ、1ストックオプションあたり1.48ユーロの買収総額7.06億ユーロ(約1,036.8億円)で取得する(1ユーロ=146.9円で換算)。

 
 

 同買収は友好的なものであり、Rovio Entertainment Oyjの取締役会は今回の公開買付けに対して賛同表明。また、複数の株主(合計で自己株式を除く発行済株式および、議決権の約49.1%を保有)より、公開買付けにおける一般的な前提条件に基づく、同公開買付けに応募する旨の同意を得ているという。

 Rovio Entertainment Oyjを買収することで、Rovio Entertainment Oyjの有する運営型モバイルゲームの開発能力および、運営ノウハウを獲得。既存IPのモバイルゲーム化・マルチプラットフォーム対応を促進することで、ゲームポートフォリオを強化し、グローバル展開のこれまで以上に加速を目指す。

 加えて、両社が保有するグローバルキャラクターの多面的メディア展開のノウハウについて共有・連携を図ることで、相互のファンベースの拡大を加速。Rovio Entertainment Oyjが目標としているモバイルゲーム以外の領域への進出についても、同社が保有するケイパビリティでサポートしていくという。

 なお、買収完了のためには、独占禁止法に基づく条件の充足および、その他一般的な前提条件を満たすことが必要となっており、同件の完了時期については2024年3月期第2四半期となることを予定している。

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