バンナム、「PROJECT IM@S vα-liv」をお披露目--視聴者の投票が命運を左右するプロジェクト - (page 2)

 発表会終了後、勝股氏ならびに、3人の候補生に対しての囲み取材が行われた。

質疑応答に応じる勝股氏
質疑応答に応じる勝股氏

―― 勝股さんは「アイドルマスター ミリオンライブ!」のライブイベントなどを担当されてきたとのことですが、これまでのキャリアを、プロジェクトに対してどのように生かしていきたいと考えていますか。

勝股氏: 私は約10年間、イベントやライセンスといった、いわゆるメディアミックス展開を中心に担当してきました。今回のプロジェクトでは、これらの経験を生かして、タレント展開を軸とした、360度ビジネスを行っていきたいと思います。

 以前、MRステージ(※2018年に開催されたホログラフィックライブイベント「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆」)を担当したとき、MRを通じてこの世界で活躍するアイドルたちの姿を夢見てやってきました。今回は新しいアイドル候補生という形になりますが、みなさんに新しい楽しみを見つけてもらえたらと考えております。

―― 今回、3名のアイドル候補生が発表されましたが、プロジェクトが軌道に乗ってきたら、新たな候補生を追加することは考えていますか?

勝股氏: まずこの1年間については、基本的に3名で活動していきます。現状すぐには考えておりませんが、研修制度という形にしていきたいと思ってますので、そういったことも検討はしております。

―― プロジェクトを立ち上げたきっかけや時期、インスピレーションを受けたものなどはありますか。

勝股氏: コロナ禍の経験が非常に大きかったです。MRステージのアンコール公演(※2020年に開催された「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆ENCORE」)のときに、新型コロナの影響で一部公演が中止になり、公演ができなかった星井美希の生配信をさせていただいたことがありました。

 当時、リアルな温度感やゲームの世界で体験していくことが主流だったなかで、この配信を通して、プロデューサーのみなさんとつながって、プロデュース体験を提供できていることを感じました。このときから、配信でもしっかりと世界観を作って、つながれるような可能性があると思ったところから進めていきました。

―― プロジェクトのゴールはアイドルデビューということになると思いますが、具体的にどういったことをするのでしょうか。

勝股氏: アイドルデビューした暁には、いわゆるアーティストのように、CDデビューやライブなどといった、タレント活動を行っていきます。

―― 既存のライバーとのコラボレーション展開は考えていますか。

勝股氏: ライバー活動の一環として、いろいろな方とコラボできたらと思っておりますし、みなさまとコラボするべく営業活動も行っていく考えです。

―― プロジェクト自体の評価について、公式サイト上の“いいね”もあると思いますが、そのほかに予定されているものはありますか。

勝股氏: 基本的に、いいねの投票が分かりやすい指標としてあります。このほか、今後展開する企画のなかには、プロデューサーさんが参加していただくコンテンツもありますので、総合的なところで見られるように設計をしています。

―― 候補生がアイドルに昇格する審査基準は、明確にされるのでしょうか。

勝股氏: オーディションの審査基準は、オープンにしようと思っています。チュートリアル期間を明けた後に、みなさんに発表した上で、参加していただくということを想定しています。

―― 視聴者であるプロデューサーさんが関わるインタラクティブ性について、YouTubeでの活動ということは、スーパーチャットができるのでしょうか。

勝股氏: 配信を楽しめる要素については、随時拡張していければと思います。YouTubeにおける収益化の基準もありますので、そうしたところを踏まえて配信を楽しめる要素を目指していきます。 

―― このプロジェクトにおけるマネタイズは、どのようなものを想定していますか。

勝股氏: 先ほどお話ししたように、タレント活動を軸とした360度ビジネスを展開していくことを考えています。「アイドルマスター」でかなり広まっているところですが、グッズやデジタルコンテンツ、音楽などといったマルチIPを目指して多角的に展開しようと思っています。また、今後について配信だからできる取り組みも行っていきますので、お知らせできる段階になりましたら告知いたします。

―― ストリーミングを舞台としたアイドル活動というなかで、候補生の公開オーディションという形式、そして明確に活動期限を決めた理由や狙いはありますか。

勝股氏: まず、アイドル候補生がアイドルを目指すという過程がドラマチックである、というのがテーマにした理由で、そこに近しい年齢の子たちがオーディションに参加していただいた、という形になっています。

 1年間の活動にすることを決めたのは、明確に展開の基準を作りたかったところがあります。これでみなさまにも分かりやすく、かつ臨場感を持って、納得のできるような形でアイドルたちを応援できるのではないかと思っています。

―― このあたりは、アーケード版(※シリーズ初代作であるアーケードゲームの「アイドルマスター」)を意識したものでしょうか。

勝股氏: そうですね。アーケード版でのハラハラするようなところも参考にしつつ、その感覚が「アイドルマスター」における魅力のひとつだと思いますし、表現したかったというところです。

――「アイドルマスター」各ブランドとのコラボは検討していますか。

勝股氏: 他の事務所のアイドルたちとコラボすることについて、直近では予定はしておりません。ただ、彼女たちもアイドルを目指して同じ世界線のなかでやっていくので、いつかご一緒できたらうれしいと思っています。

アイドル候補生の3人も質疑応答に応じた
アイドル候補生の3人も質疑応答に応じた

―― アイドル候補生のみなさんに伺います。これからライバー活動をされていくと思いますけが、こういうネタで動画を作ってみたい、というものはありますか。

愛夏さん: (自身の特技である)利きアイスもやりたいのですけど、自分でプロデュースして作ったアイスを、2人に食べてほしいです。私が好きなものを、2人にも好きになってもらえたらいいなと思います。

宇宙さん: 私は絵を書くことが得意なので、それを生かした企画ですね。「絵しりとり」とかでしょうか。お絵かき配信をされている方もいらっしゃるので、そうしたことにも挑戦してみたいと思ってます。

レトラさん: 私は、アイドルなら体力がめちゃめちゃいると思うので“みんなで腹筋を何回できるかチャレンジ”というような、体張る系もしてみたいです。頑張ってるよ、という感じのものをやってみたいです。

―― 尊敬する先輩を教えてください。先輩の解釈は自由でかまいません。

愛夏さん: 私は五十嵐響子さん(※「アイドルマスター シンデレラガールズ」に登場するアイドル)がすごく大好きです。実は、その愛と憧れについて語った動画が後日公開される予定なので、そちらをぜひ楽しみにしていただければと思っております。

宇宙さん: アンティーカ(※「アイドルマスター シャイニーカラーズ」に登場するアイドルユニット)のみなさんに、すごく憧れています。ゴシックなコンセプトがオタク心に刺さりますし、あのような衣装も、ぜひ着てみたいと思ったりしています。

レトラさん: YuNiさん(※メジャーデビューをしているバーチャルシンガー)をすごく尊敬しています。お歌がすごくうまくて、耳が幸せになれるので、ああなりたいって思ってます。

―― 3人が初めて会ったのはいつでしょうか。また、ほかの候補生の第一印象について教えてください。

愛夏さん: 実は、私たち昨日初めて会ったんです。私は緊張しいなので「わー」ってひとりでテンパっていたのですけど、おふたりは落ち着いていて。帰りも3人で一緒だったのですが、「帰り道大丈夫?」とか「送っていこうか?」とか、すごくお世話を焼いてもらっていて。すごく頼もしいおふたりと一緒に、これから頑張っていけるのがとっても楽しみです。

宇宙さん: 愛夏さんは本人も言ってましたけど、心配になります。目を離してはいけないような、少し目を離すといなくなってしまうハムスターみたいな感じがあります。でも同い年なので、仲良くできたらと思っています。レトラさんは、見るからに“陽キャ”(※明るく華やかな性格を意味する「陽気なキャラクター」のこと)だなと思って。警戒をしていたところもあったのですけど、話してみるとすごくいい方で、ただの騒がしい方じゃないとわかったので、これから仲良くしていきたいです。

レトラさん: 愛夏ちゃんは綿菓子みたいに、ふわふわして甘めな雰囲気で。帰りに「送っていこうか?」と言ったのは私なんですけど、放っておけない感じがあって。

愛夏さん: 大丈夫ですよ。もう、東京のイケイケシティガールなので。

レトラさん: そういうとこよ、という感じです(笑)。宇宙ちゃんはクールビューティという感じで、上から下までじろじろと見てしまったのですけど、自分がこういう感じなので、クールな方に憧れるところがあるので、「ああ、いいな。ああ、美しい」と思って見てました。みんなジャンルが違って、楽しいメンバーになりそうと思っています。

―― みなさんがアイドルを目指したきっかけ、どのようなアイドルになりたいかを教えてください。

レトラさん: 音楽を続けるか就職するかですごく迷っていました。そのときに「最後にやってみない?」と。チャンスをいただけたので、全力でやってみたいと思ってます。歌を全国民に向けて届けて、心を通わせるようなアイドルになりたいです。

宇宙さん: 魔法少女に憧れたのがきっかけです。私は多分、この中で一番長く芸能活動をしているのですが、なかなかうまくいかなかったんです。でもアイドルや、キラキラした女の子になりたいという夢を諦められなくて。そのときに、このプロジェクトのお声がけをいただいて、最後のチャンスとして参加しました。キラキラとしたアイドル、誰よりも輝けるアイドルになりたいなと思ってます。

愛夏さん: ボランティアに行ったことがあって、そのときに小さい子どもたちと遊んだり、読み聞かせをしたり……、いろいろやったなかで、自分が何かをすることで、子供たちが笑顔になってくれたりするのがすごく嬉しかったんです。それで、私にも人を笑顔にできる力があるのかな、もしあるとしたら、たくさんの人と私も一緒に笑顔になりたいと思って選んだのがアイドルでした。私自身、小さい頃からあまり前に出られなかったり、自信が持てない性格なので、そんな自分を変えたい、変わりたい、変わらなきゃと思って。一歩踏み出す勇気を持つために、今回のプロジェクトに参加しました。みんなと笑顔になりたいし、みんなとハッピーになりたい。やっぴー(※「やったるぜ!ハッピー」を略した、愛夏さんの決めセリフ)なアイドルになりたいです。

―― アイドルのラストチャンスをつかむための挑戦としていますが、このプロジェクトを最後と決めたのはなぜでしょうか。

宇宙さん: 長いこと芸能活動をやっていて、もうすぐ10年経つんです。なので、私なりの集大成というか、続けるか辞めるかという決断も含めてのプロジェクト参加になります。ただアイドルへの挑戦が最後なだけで、芸能活動に関して続けていくかどうかは、まだわからないですけど、私の集大成としています。

愛夏さん: 宇宙ちゃんと年齢は一緒なんですけど、多分逆の立場にいます。私は、アイドルを目指して上京して、養成所に通い始めて2年目で、このプロジェクトに参加させていただけました。アイドルを目指して2年生みたいな感じですけど、もうすぐ17歳になると考えると、アイドルを目指し始めるのは、結構遅いスタートで、私としてはそこがコンプレックスでした。そして、前に出られない性格が、アイドルになるには壁になってるところがあったので、そういう自分を変えるために、「これがラストチャンスだ、頑張るぞ」という気持ちを持って挑んだという感じです。私は追い込まれないと、きっとできないと思っているので、自分を追い込むためにラストチャンスと決めて、このプロジェクトに参加しました。

レトラさん: 私も、ふたりと似たりよったりのところもありますが、この中では一番年上の19歳で、専門学校にも通ってるところで、さっき話したようにこの先どうしていくのかをすごく迷っていました。そんななかで運良く声をかけていただけて。オーディション自体も年齢制限があるもので、年齢的にもラストチャンスというのが大きいです。

THE IDOLM@STERTM&(C)Bandai Namco Entertainment Inc.

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