バンダイナムコエンターテインメントは4月14日、新規プロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv」(ヴイアライヴ)の本格始動に向けた発表会を実施。プロジェクトのコンテンツ概要やアイドル候補生を公開したほか、メディア向けに囲み取材の形で質疑応答に応じた。
バンダイナムコエンターテインメントでは、プレーヤーがプロデューサーとなり、トップアイドル目指してアイドルを育成していくゲーム原作のコンテンツ「アイドルマスター」シリーズを展開。2022年12月には、シリーズにおけるIP軸戦略としてメディアミックス推進プロジェクト「PROJECT IM@S 3.0 VISION」を発表し、複合現実(Mixed Reality)への取り組みを強化するとともに、ライブストリーミング発の新規アイドルプロジェクトとして、「ヴイアライヴ」の発足も発表していた。
発表会では、「ヴイアライヴ」のプロデューサーを務めるバンダイナムコエンターテインメントの勝股春樹氏が登壇し、概要を説明。本プロジェクトについては、アイドルたちの活動の幅を広げるための挑戦と位置づけ、今までのシリーズとは立ち位置や展開について一線を画すものであることを説明する。
3.0 VISIONのひとつに、複合現実への挑戦として、作中のアイドルたちの活動の可能性を広げ、ゲーム領域に閉じないアイドル活動を目的とする「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」(MRプロジェクト)の展開強化も打ち出している。すでに“お仕事コラボ”や、アイドルたちが登場する配信番組などを実施し活動の幅を広げているなか、その流れを加速するべく、切り込み隊長的な役割を担い新たな展開を目指すと同時に、新アイドルデビューのチャンスとなる場として、タレント活動に特化したプロジェクトを展開することを説明。
今回は3名でプロジェクトをスタートし、アイドルデビューに向けた活動を行う。展望としては、各ブランドに並ぶ「アイドルマスター」の冠をつけられるほどのアイドルグループを目指すような、次世代のアイドルを育成する「アイドルマスター」の公式研修生制度としての役割を考えていると語る。このような背景と特殊な立ち位置から「アイドルマスター」ではなく「PROJECT IM@S」名義で行うことも付け加えた。
なおプロジェクトに関わるスタッフとして、制作にActive8、協力にhotarubi、音楽に自社のサウンドレーベルであるASOBINOTES、キャラクターデザインにイラストレーターの森倉円氏が担当していることも公表した。
プロジェクトの企画内容としては「視聴者参加型のアイドル育成公開オーディション」をコンセプトに据え、ライバー活動を通してアイドルに必要なスキルを磨き、アイドルを目指す姿を描くとともに、3人の候補生がアイドルのラストチャンスをつかむために挑戦するという物語になっているという。そして、視聴者もプロデューサーのひとりとして参加することができ、参加システムの結果が配信や活動に影響をもたらし、最終的には候補生のデビューの命運を握るという形式となっている。
候補生はYouTubeを起点に、さまざまな動画配信などを実施。視聴者であるプロデューサーは、配信や公式サイトに掲載予定となっている各アイドル候補生の活動の成績情報を見つつ、気に入った候補生に投票するほか、今後実装予定の支援機能などを使い、評価やサポートを行う。オーディションは4月のチュートリアル期間を経て5月から本格的に開始。3回の中間審査を経て、翌年2月に最終審査を実施。最終的に設定された審査基準をクリアできた候補生のみが、アイドルデビューを果たす。一方で、満たなければ活動終了という“ガチ”なシステムになっているという。
なお、競争要素を強くしたものではなく、あくまでも自己実現のシステムであること、候補生が全員デビューするという可能性もあることを説明。そのため頑張ればチャンスがあること、誰かひとりではなく頑張った人を評価してほしいと語る。具体的な判断基準については、今後発表していくという。あわせて、このプロジェクトそのものも、支持率をオープンにするなどして評価の対象になっていること、支持が得られなかった場合は、プロジェクト自体が終了することもありうるとした。
発表会では、候補生である灯里愛夏(ともり まなか)さん、上水流宇宙(かみずる こすも)さん、レトラ(サラ レトラ オリヴェイラ ウタガワ)さんが挨拶。ステージ上にも登壇し、好きな食べ物を紹介するなどトークを展開しつつ、意気込みなどを語るなどアピールを行った。
全体の配信スケジュールについて、基本的に1カ月単位でテーマを設定し、公式レッスン番組や個人レッスン配信、番組企画などを実施。その成果を月末に発表し、マンスリークイーンを決める。これを繰り返して展開していく。なお月初めも公式レッスン番組では特別講師兼審査員を呼び、テーマに沿ったレクチャーをしつつ、成果発表には評価も行うという。ほかにも前述した中間審査や、チャンネル登録者数が候補生の評価となり、さらなる活躍の場を用意するなどのインセンティブを付与するという。
なお、3人それぞれの公式YouTubeチャンネルが開設。公式サイトでは直近の配信スケジュールを掲載しているほか、投票機能のプレ実装も行っている。なお、発表会の模様はアーカイブ配信を行っている。
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