パナソニック 空質空調社は4月6日、ヒートポンプ給湯機「エコキュート」に日射量予報と連携し、自動で沸き上げる機能を搭載した新製品を発表した。シャワーの流量を約1.4倍にする「ウルトラ高圧」も備える。プレミアム、ミドル、スタンダードの3クラス、6シリーズの計52機種を展開する。発売は6月26日。
新モデルには、エコキュート専用アプリで日射量予報に連携して自動で沸き上げる「スマートソーラーチャージ」を搭載していることがポイント。パナソニックでは、2017年に太陽光発電の余剰電力を有効活用した「ソーラーチャージ」、2020年に天気予報と連携した「おひさまソーラーチャージ」を取り入れ、再生エネルギーの自家消費を促進してきた。
「2023年のスマートソーラーチャージは、曇りの日でも日射量があれば発電できるようにしたもの。さらなる余剰電力の有効活用に取り組んだ」(パナソニック 空質空調社 水ソリューションズビジネスユニット総括担当の渡部安司氏)と説明する。これにより、余剰電力の自家消費率を約30%向上できるとのことだ。
シャワー流量を「高圧タイプ」と比較して約1.4倍にした「ウルトラ高圧」で給湯圧力を大幅にアップし、「シャワー圧が不満」とする声に応えたほか、「浴槽栓を閉め忘れたまま、お湯はりしたことがある」という声を受け、閉め忘れた際の通知機能「うっかりアシスト」を採用。従来モデルでは閉め忘れ検出までの時間を約16分としていたが、2023年度モデルでは約10分にまで短縮することで、お湯の無駄を約80リットル節約できるとしている。
パナソニック 空質空調社 日本マーケティングセンター電化マーケティング統括部統括部長の松尾圭氏は「住宅の省エネ化が加速する中、今後の新築住宅はZEH(ゼロエネルギーハウス)が標準になる。エコキュートのZEH採用率は約70%と圧倒的な支持がある。住宅のZEH化に伴いエコキュートの採用率もさらに増えてくると予測される」とコメント。パナソニックでは2023年度で20万台超のエコキュート販売を目指す。
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