CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は3月18日と19日の2日間、東京ガーデンシアターにて開催されたライブイベント「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE! ~QU4RTZ Fluffy Magic~」における、DAY.2にあたる19日公演の模様をお届けする。
「ラブライブ!」は、「みんなで叶える物語」をキーワードとして、オールメディアで展開しているスクールアイドルプロジェクト。シリーズのひとつとして、2017年から「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(ニジガク)が活動を開始。スマートフォン向けゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)や、TVアニメなどで物語を展開しており、東京・お台場にある虹ヶ咲学園を舞台に、同好会に所属しているメンバーがスクールアイドルとして活動している姿が描かれている。
ラブライブ!シリーズではグループ内でユニットを結成し、楽曲のリリースやイベントなども開催。ニジガクでは「DiverDiva」、「QU4RTZ」(※読み方は「クオーツ」)、「A・ZU・NA」、「R3BIRTH」(※読み方は「リバース」)という4つのユニットが存在。今回は“UNIT LIVE!”と題して、ユニットごとに歌を中心にしたライブイベントとして開催された。すでに3ユニットの公演は行われており、QU4RTZのDAY.2公演は、ユニットライブとしてもファイナルとなっていた。
出演したのは、中須かすみ役の相良茉優さん、近江彼方役の鬼頭明里さん、エマ・ヴェルデ役の指出毬亜さん、天王寺璃奈役の田中ちえ美さん。ユニット楽曲を中心として、メンバーのソロ曲などアンコールを含めて24曲、約3時間のステージを行った。
新型コロナウイルスの流行以降、ラブライブ!シリーズのライブイベントにおいて、発声をともなう声援は控える形で開催されていたが、2月に入ってからはマスク着用の上で来場者による声出しを解禁。このライブでもさまざまな場面で応援やコールなどの声が沸き上がっていた。また公演はオンライン配信での中継も行い、SNSでもコメントで盛り上がりを見せていた。
ライブタイトルである「Fluffy Magic」は“ふわふわした魔法”を意味する言葉。ステージには花をイメージするような電飾や風船で彩られていたほか、2ndシングル「Swinging!」のジャケットイラストにも描かれ、以前「UNIT LIVE & FAN MEETING」のQU4RTZ公演や、フェスイベント「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd」に出演した際にも用意された、QU4RTZステージの特徴ともいえるブランコも設置されていた。またQU4RTZはハーモニーを特徴としたユニットとなっており、落ち着いた雰囲気やおしゃれな雰囲気と感じさせる楽曲や、アコースティックアレンジされた楽曲も披露された。
冒頭では“超絶かわいい”と前置きしたうえでの、メンバー4人による注意事項を含めたナレーションで盛り上がる一幕も。そしてオープニング映像を経て、ライブがスタート。その1曲目はQU4RTZの1stシングル表題曲である「Sing & Smile!!」。同CDジャケットイラストでメンバーが着用しているものをイメージした、4人が並ぶと少しグラデーションがかかっている淡いピンクのドレス風衣装をまとって登場。スクリーンに映し出されたスクスタのライブMVをバックに、メンバーカラーに光るスタンドマイクの前であったり、ブランコに乗りながら、4人がハーモニーを響かせながら歌った。続けて、TVアニメ2期第3話挿入歌の「ENJOY IT!」では、同話のダンスシーン映像を流しながらシンクロパフォーマンス。一体となったクラップも鳴り響くなかで軽快に歌っていた。
MCでは、お馴染みのコール&レスポンスが歓声ありで行われたほか、ステージの端が従来よりも少し拡張されており、そこに風船やベンチが設置されていることを説明。その風船を手にしたり、ベンチに座りながら「かわち」(※「かわちい」とともに、「かわいい」の意味で使われている言葉)と言いながらかわいいポーズを決めるなど、ふわふわな雰囲気でのトークが展開された。
ライブ再開後の「Fuwa Fuwa アワー!」では、バスタブ風のセットが登場し、白いスモークが入ったシャボン玉が舞うなかで、お風呂タイムの一幕を歌で表現。「Make-up session ABC」では、オシャレな雰囲気のなかで歌い、途中からは手鏡やルージュのメイク道具が描かれたクッションを手にしながらパフォーマンス。クリスマスソング「Twinkle Town」では、サンタクロースをイメージするような赤いケープを羽織り、クリスマスをイメージするような映像を背景にハーモニーを響かせた。
幕間映像では、「みんな一緒にFuwa Fuwaアワー! QU4RTZライブ開催へ」と題して、メンバー4人が、これまでのユニットを振り返りつつ、QU4RTZらしいライブを考えるというストーリーが展開。そして“空を飛びたい”ということで、空を飛ぶ方法をみんなで考えるというエピソードが上映された。
ここからはソロ楽曲をそれぞれ披露するパートに。まずは大きな歓声で迎えられた田中さんによる璃奈の「ツナガルコネクト」から。TVアニメ1期第6話のダンスシーン映像をバックに、デジタル色の強いサウンドにのせて軽快にパフォーマンスし、キュート系スクールアイドル璃奈の繋がりたい思いを伝えていた。
鬼頭さんによる彼方の「Butterfly」では、TVアニメ1期第7話ダンスシーン映像をバックに、踊り子風に見える衣装や髪をなびかせながら、優しさを感じるような歌声を響かせ、マイペース系スクールアイドル彼方が放つ幻想的な世界で包み込んでいた。
指出さんによるエマの「La Bella Patria」では、TVアニメ1期第5話ダンスシーン映像をバックに、草原をほうふつとさせるライトグリーンのコンサートライトが広がるなかで、軽やかなステップと伸びやかに響く歌声で魅了。癒し系スクールアイドルエマの包容力を感じさせるステージとなっていた。
相良さんは、かすみの「無敵級*ビリーバー」を披露。アニメーションPVをバックに、指でハートを描いて飛ばすといった振りも織り交ぜつつ、衣装をひらひらと舞わせながら躍動感のあるステージを展開し、小悪魔系スクールアイドルかすみの前向きな気持ちを示していた。ちなみにこの曲が初めて披露されたのが、同じ東京ガーデンシアターで行われた2ndライブ。しかしながら無観客のオンライン公演だったため、時を経て有観客かつ歓声のある公演で披露されたことに感慨深さを感じさせるとともに、歌い終わった後はひときわ大きな歓声と拍手が巻き起こっていた。
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