太陽の暖かい色調を模して段階的に明るくなっていくので、どんよりした冬の日でも、少しだけ気分を明るくしてくれる。睡眠が深く、このライトだけでは起きられないと不安を感じる人も大丈夫だ。明るさに合わせてアラームのさえずり音が鳴る。音はHaloアプリで5種類から選択できるので、心地よくも効果的に起床できる。
アラーム音の設定にかかわらず、鳴らす時刻はいつもの起床時刻より少し遅めに設定するといいだろう。太陽光シミュレーションは、設定した時刻の15分前から始まり、すぐに明るくなっていくからだ。
Halo Riseはウェアラブルではく「ニアラブル」、つまり至近距離に置いて使うデバイスだが、データトラッキングのアプローチ自体はウェアラブルデバイスとほぼ変わらない。睡眠中に、どの段階(浅い、深い、レム)にあったか、その時間の内訳がHaloアプリ内の睡眠グラフで示される。
違うのは、入眠までにかかった時間や、部屋の照度(ルクス)、温度、湿度といった環境データも表示されることだ。Halo Riseは、こうした各種の睡眠データポイントを集約したうえで、0から100という分かりやすいスコアで示す。
筆者は「A型」人間なので、スコア方式だとかえって睡眠のストレスが増え、全くの逆効果になるのではという心配もあった。だが、Halo Riseで示される実用的な情報は、見事に正反対の効果を発揮した。環境データを表示するだけではなく、各データについておすすめのレベルと理想のレベルを示して、室内環境の調整を現実的に提案してくれるのだ。驚いたことに、Halo Riseをテストしている間、ストレスレベルも全体的な気分も、一貫して改善し続けた。
アプリでも、もっと短時間で眠りに落ち、長く睡眠できて、ゆっくり休息できたと1日を通して感じられるように、さまざまな瞑想プログラムや睡眠プログラムを試してみるよう促される。Halo Riseの中心的な機能に加えて、こういう提案がありがたかった。
精度について言うと、Haloアプリのデータは、テストを管理するために身に着けていた「Apple Watch」のデータとほぼ同じだった。Amazonによると、自分とHalo Riseの間にペットがいると、データに若干影響する場合があるという。
就寝時にデバイスを身に着けることには抵抗があるものの、睡眠データは取りたい、そういう人にとって、139.99ドル(約1万9000円)のHalo Riseは、価格に見合った価値があると思う。人気の目覚まし時計「Hatch Restore」と比較してもHalo Riseは10ドル(約1400円)高いだけだ。しかもHatch Restoreは睡眠トラッキング機能がなく、ベッドテーブルに占める面積も広い。国際的な巨大企業という支えもない。
Halo Riseは完璧ではないが、ほぼパーフェクトに近い。筆者の希望として、いびきと咳をトラッキングする機能は追加してほしいし、「Echo Show 5」の一部の機能、例えばスタンドアロンの音声コントロールやニュース記事表示もあるといい。
だが、筆者は感心した、と思ってもらっていい。Halo Riseによる環境設定の提案で、個人的に睡眠習慣は改善されたし、室内にいても太陽光を感じられるシミュレーション機能のおかげで、必要なときに、すっきり起床できるようになった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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