デジタル大臣を務める河野太郎氏は1月31日、年齢確認が必要な酒とたばこを「マイナンバーカード」等を利用してセルフレジで購入可能にする取り組みを視察した。まず都内のコンビニエンスストア3店舗が対応し、順次全国へ広がるという。
新方式のセルフレジでは、マイナンバーカードまたは運転免許証をレジ横の機器に入れることで、店員による年齢確認不要で酒やタバコを購入できる。
今回の視察で河野大臣は、マイナンバーカードなどの券面に記載された生年月日を読み取って年齢確認する方式に加え、マイナンバーカードのICチップ内に保存された顔写真と利用者の顔を照合して本人確認もあわせて実施する方式を体験した。顔認証を組み合わせることで、他人のカードの使いまわしを防げるが、今回正式に導入が始まった方式では顔認証は省かれている。
体験後に河野大臣は「(待ち時間は)全く無かった。ストレスなく買い物できて、バーコードで支払いをする方が時間がかかったくらいだ」と述べた。
さらに「今日はコンビニのセルフレジだったが、フェス等で様々な年齢の方が来る時に、20歳以上の方にお酒を出そうとすると、年齢確認が非常に大事になってくる。そういうニーズは副大臣からも報告を受けている。野球場やサッカー場、大相撲でも同じかと思うので、そういうところでもセルフレジでアルコール販売ができるようになればもっと楽になるかもしれない」と付け加えた。
年齢確認はスマートフォンで完結したほうが利便性が高いとの声もあるが、河野大臣は「5月11日からまずAndroidを対象に(マイナンバーカードの)スマホ搭載が始まるので、(対応を)しっかり進めていきたい」と述べた。
なお、日本フランチャイズチェーン協会が公開したガイドラインでは、マイナンバーカードのスマートフォン搭載実現後に想定される年齢確認方法や、スマートフォンアプリを用いた方法、カメラ越しの年齢確認などについても言及されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」