「iPhone 14」シリーズ3カ月使用レビュー--長く使って見えてきた4機種の実力 - (page 2)

Patrick Holland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2022年12月22日 14時57分

 米CNETでは、バッテリー持続時間のテストを数種類実施し、実際にどのくらい持つのかを記録している。今回それぞれのiPhoneを使って最初に実行したテストは、耐久テストだ。45分の間、ゲームをプレイしたり(オンラインゲームも含めて)、動画を再生したりするほか、「TikTok」や「Instagram」といったSNSアプリも使い、「FaceTime」でビデオ通話もしてみる。その間に減ったバッテリーの量は、iPhone 14が10%、iPhone 14 Plusが5%、iPhone 14 Proが8%、iPhone 14 Pro Maxが7%だった。

 各モデルをフル充電したうえで、ダウンロードした動画を繰り返し再生するというテストも行った。機内モードで、画面の明るさは50%にした状態だ。米CNETでは、このテストを何年も前から実施しているが、今は段階的に廃止しつつある。ソフトウェアもチップも、今では動画の再生向けに最適化されているからだ。それに、大抵の人は動画をストリーミングで視聴している。

 では、なぜこのテストを実施したかというと、動画再生に関するAppleの公称値と、さらにはiPhone 13シリーズのときのテスト結果とも比較できるからだ。

動画再生テストの結果

機種 公称値 実験結果
iPhone 14 20時間 18時間45分
iPhone 14 Pro 23時間 20時間
iPhone 14 Plus 26時間 25時間
iPhone 14 Pro Max 29時間 26時間15分

 ここに示した数値は、iPhone 13シリーズと比較しても短くなっている。無印のiPhone 13は21時間51分、iPhone 13 Proは22時間4分、iPhone 13 Pro Maxは飛び抜けて31時間19分だった。iPhone 13 miniでも18時間19分だったので、無印のiPhone 14とさほど変わらない。

 iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxで採用されている常時オンのディスプレイと、それによるバッテリー消費については、さまざまな声が飛び交っている。米CNETのテストでは、常時オンのディスプレイを使っていても、オフにしたときと比べてバッテリーの持続時間が大幅に短くなったりはしなかった。

 筆者は、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの2台を100%に充電してから、常時オンのディスプレイを有効にしてデスク上に放置してみた。6時間後のバッテリー残量は、iPhone 14 Proで4%、iPhone 14 Pro Maxで2%減っているだけだった。同じテストを、次は常時オンを無効にして実施してみたが、結果は基本的には変わらなかった。消費したバッテリーは、iPhone 14 Proで4%、iPhone 14 Pro Maxで3%だった。

 ただし、このテスト結果は、ロック画面の壁紙によって大きく異なる。常時オンのディスプレイは真っ暗な画面ではなく、通常の壁紙を暗くした画像が表示されるからだ。ありがたいことに、「iOS 16.2」になって常時オンのディスプレイには設定が追加され、壁紙をオフにして真っ暗な画面にもできるようになった。

3人を救った衛星経由の緊急SOS

 衛星経由の緊急SOSと「衝突事故検出」は、iPhone 14とiPhone 14 Plusにも搭載されている、最も良い2つの機能かもしれない。といっても、基本的には使わないに越したことはない、目立たないツールだ。

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