米国時間12月13日、カリフォルニア州で車が道路を外れて谷に滑り落ちる交通事故が起きた際、同乗者の1人が持っていた「iPhone 14」の「衝突事故検出」と衛星経由の「緊急SOS」機能によって当局に事故を知らせる通報が入り、救助隊がこの車に乗っていた2人を救出した。
モントローズ捜索救助隊は、ロサンゼルス郡保安局が13日午後2時ごろにエンジェルス国有林のエンジェルス・フォレスト・ハイウェイで事故があったとの通報をAppleの緊急衛星サービスから受けたと、Twitterで明らかにした。Appleによると、車は山の斜面を滑落し、峡谷に向かって約300フィート(90m)ほど落下したという。
ヘリコプターが現場に到着し、救急隊によって車に乗っていた2人は安全に救出され、近くの病院に運ばれた。軽~中程度のケガを負っているという。
Deputies, Fire Notified of Vehicle Over the Side Via iPhone Emergency Satellite Service
— Montrose Search & Rescue Team (Ca.) (@MontroseSAR) December 14, 2022
This afternoon at approximately 1:55 PM, @CVLASD received a call from the Apple emergency satellite service. The informant and another victim had been involved in a single vehicle accident pic.twitter.com/tFWGMU5h3V
「救急隊によると、1人が所持していたiPhone 14が事故を検出したということだ」と、Appleの広報担当者は米CNETへのメールで述べている。「携帯電話サービスが利用できない地域だったため、(iPhoneは)衛星回線を利用して通報し、テキストメッセージ経由で被害者を中継センターにつないだ。その後、センターが被害者の代わりに救助を要請した」
同社は9月の「Far Out」イベントで、衝突事故検出と衛星経由の緊急SOSという2つの機能が、iPhone 14シリーズに搭載されることを発表していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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