長野県飯田市、XRやNFT活用した人気スポット紹介コンテンツ--市民とともに企画、制作

　長野県飯田市とKDDIは12月19日、360度映像で魅力的なスポットを紹介するXRコンテンツ『飯田丘のまち「つながるスポット～丘のまち回遊バージョン～」』を同日から提供すると発表した。

　動物園などの飯田市内の人気スポットで、現地スタッフによるスポット紹介などの360度映像を体験できるという。

　飯田市は、KDDIの配信プラットフォームサービス「KDDI XR Cross Portal」を活用し、飯田市民とともにAR/VRコンテンツを企画、制作。現地ならではの情報、魅力を発信する情報などをそれぞれ360度映像で提供し、飯田市役所が運用していくという。

　現地でコンテンツを体験した利用者には、NFT（Non-Fungible Token）も提供。人気のスポットを可視化しつつ、デジタルスタンプラリーを実施するという。最初のスポットは「飯田市立動物園」「りんご並木」「まちなかインフォメーションセンター」「信州飯田焼肉研究所」「川本喜八郎人形美術館」「裏界線」「飯田市美術博物館」「飯田市立中央図書館」の8カ所で、順次追加する予定。2023年1月下旬を目途に、飯田市民を対象にコンテンツを企画、制作するワークショップも予定している。

　なお、NFTは今後の取り組みにも活用する。デジタル技術を活用し、地域活性アイデアの創出を目指すという。

現地体験後にもらえるNFTイメージ

　飯田市では、来訪者へのアプローチ方法や街中を回遊する仕組みづくりが課題となっている。そのため、現地だけでなく遠方でも楽しんでもらえるデジタル技術を活用。市内外へ幅広くアプローチするとともに回遊の仕組みを作るべく、今回の取り組みを開始したという。

　KDDIは、KDDI XR Cross Portalを提供するとともに、コンテンツ企画や運用方法を飯田市と共創する。飯田市が主体的に運用できるようサポートする。