米国の物流大手FedEx Expressは、市街地での配達にGeneral Motors(GM)傘下BrightDropの電動カート「BrightDrop Trace」を利用する取り組みについて、試験運用していたニューヨーク市の対象地区を拡大した。
BrightDropは、貨物用の電気自動車(EV)などを手がけている企業。FedExには、BrightDropから最大2万台の輸送用EVバンを購入する計画がある。
BrightDrop Traceは、大きさが42インチ×21インチ×44インチ(約107cm×53cm×112cm)ある4輪電動カートで、倉庫内の物品移動や市街地でのラストマイル配達などに使用できる。出せる速度は時速3マイル(約4.8km)までで、配達員が引っ張るようにして歩道を移動させる。
FedExは、配送センターで配達地区ごとに分類した荷物をBrightDrop Traceへ搭載し、そのままトラックへ積み込む。そして、対象地区でBrightDrop Traceを降ろし、配達員がBrightDrop Traceを使って最終的な場所に荷物を届ける。
ラストマイルの配達をこのような方法で処理することで、配送ルートの最適化、配達トラックの効率的な運用、渋滞の緩和、二酸化炭素(CO2)の排出削減が可能になるという。
FedExは、ニューヨーク市の1地区でBrightDrop Traceによるラストマイル配達試験を2021より実施している。今回、ニューヨーク市のさらに5地区でも試験を開始した。
BrightDrop Traceの紹介ビデオ(出典:BrightDrop/YouTube)
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