Twitterは米国時間12月10日、サブスクリプションサービス「Twitter Blue」の提供を12日に再開するとツイートした。現在物議をかもしている「青いチェックマーク」が加入者に付与されることになるが、今回は、なりすましを防ぐことを目的とした何らかの審査プロセスが追加される。このチェックマークやその他の機能を含むTwitter Blueは、ウェブ経由で加入する場合は月額7.99ドル(約1100円)、「iOS」アプリ経由で加入する場合は月額10.99ドル(約1500円)になると、同社は述べた。
「加入すれば、ツイート編集機能、1080ピクセルの動画アップロード、リーダーモード、(アカウント審査後に)青色チェックマークが提供される」と、同社はツイートで述べた。アカウント審査の内容は不明だが、スレッドに含まれている画像には、「認証済み電話番号」が必要と記されている。
新たにTwitterの最高経営責任者(CEO)となったElon Musk氏は就任以降、認証チェックマークの変更を繰り返していた。11月には月額料金7.99ドル(約1100円)のTwitter Blueを導入したが、それは、認証済みの個人と有料アカウントの境界をあいまいにするものだった。その結果、著名人や企業になりすますユーザーが大量に現れて混乱が生じ、同社は、Twitter Blueの新規加入受付を一時停止した。
Twitterの製品管理責任者Esther Crawford氏は10日、自身のツイートの中で、「なりすましを防ぐ新たな措置の1つとして、アカウントに青色チェックマークを付与する前に審査工程を追加した」と述べた。青色チェックマークを付与するためにIDでユーザーの本人確認をするのかというTwitterユーザーからの質問に同氏は、「IDによる本人確認は今回のアップデートに含まれていない」と回答した。
Musk氏が青いチェックマークをTwitter Blueサブスクリプションサービスに組み込むことを考案する以前の認証プロセスには、政府発行IDを提出して「著名な個人」である証拠を示す、といったプロセスがあった。認証マークを購入可能にするという同氏の手法に対しては、青色チェックマークが無意味になるという批判の声も上がっていた。
同氏は11月下旬に、企業には金色の認証チェックマーク、政府機関には灰色の認証チェックマークを表示する計画をツイートしていた。
Twitterの10日のツイートによると、同社は企業と政府にそれぞれ金色と灰色のチェックマークを付与する計画を実施する予定だという。また、Twitter Blueの加入者は、「ハンドルネーム、表示名、プロフィール写真を変更できるようになるが、アカウントが再審査されるまで一時的に青色チェックマークは非表示になる」ともツイートされている。なりすましが横行していた時期に、他人になりすますために表示名を変えるTwitterユーザーが出現していた。
iOS経由で月額7.99ドルのTwitter Blueに加入済みのユーザーには、月額10.99ドルという新しいiOS経由料金に関する通知が届く予定で、月額7.99のウェブ経由に切り替えることも選択できると、Crawford氏はツイートした。Musk氏は11月に、Appleが「App Store」を介した売り上げに対して開発者と企業に課す手数料について、不満を述べていた。
Crawford氏は、「iOS」版とウェブ版で機能は同じであり、「Android」ユーザーはウェブ経由で加入して「Twitter Blue」を各自の端末で利用できると述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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