ENECHANGE(エネチェンジ)は11月11日、マンション向けの6kWの普通EV充電器「チャージ3」で、同日よりマンション充電サービスへ新規参入したと発表した。
エネチェンジによると、同社は2027年までに最大300億円を投じ、国内で3万台のEV充電器の設置を目標に、目的地への設置を進めてきたという。新車販売に対するEV・PHVの新車販売台数も、月間1万台(販売比率4%)を突破。夜間に家で充電、目的地となる外出先での継ぎ足し充電がこれからの主流になると考え、新たにマンション充電に参入する。
EVバッテリーの大容量化に伴い、航続距離も今後さらに伸びると予想。6kW倍速充電がスタンダードになるべきという考えから、マンション向けのチャージ3も、6kWを標準仕様とした。
充電器本体は、壁掛けタイプのコンパクト設計で、5mの充電ケーブルを本体に巻きつけてまとめることができる、シェル型デザインを採用。正面のLED点灯状態により、正常な充電状態や異常発生を確認することができる。
また、マンション管理組合が導入検討をしやすいように「マンションゼロプラン」も用意した。設置費用・月額費用ゼロ円、電気代は従量電気代も実費分を還元するため、マンション管理組合の負担はオールゼロでの導入が可能となる。
ENECHANGE 代表取締役CEOの城口洋平氏は「マンションにおけるEV充電器がなぜ普及しないのかというと、住民同士の合意形成がとりづらいから。どこに設置すればいいのかわからないし、電気代はどうするのかなどわかりづらい。マンションゼロプランは、共有部に設置していただくという条件はあるが、設置費用や月額費用はかからず、充電するときの充電料金だけで使用できるというもの。合意形成をシンプルにすることで、導入を促す」マンションゼロプランを導入した経緯を話す。EV所有者は、エネチェンジの公式アプリを使用して、マンションでの充電を行う仕組み。アプリでは、充電の開始・課金に加え、充電完了後は一定時間内に車を出庫させるよう促す通知を行う。一定時間経過後に出庫していないEV所有者に対しては、ペナルティ課金を設定することも可能だ。この仕組みにより、マンション内での設置台数が少なくても、住民や利用者が1台の充電器を有効にシェアできるとしている。
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