Amazonは、12月に17モデルの「Echo」デバイス、スマートプラグ、スマートスイッチ、スマート電球で、スマートホームデバイスの標準規格「Matter」をWi-Fi経由でサポートすると発表した。まずは「Android」版アプリで設定するものが対象だ。
「Matterは、顧客が複数企業の製品を利用するための障壁を下げながら、開発を効率化してイノベーションを推進する助けになる」と、同社のスマートホームおよびヘルス担当ディレクターMarja Koopmans氏は述べている。
スマートホームデバイスの導入を検討している人なら、メッシュネットワークプロトコル「Thread」を介した「Matter over Thread」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。しかしAmazonは、2022年中に「Matter over Wi-Fi」を開始する予定で、Threadに対応するのは2023年初頭を予定している。
この方針に至った理由は、主にテスト機能にあるという。ほとんどの消費者の自宅にはWi-Fiが導入されており、接続対象として最も多いのはスマートプラグ、スマートスイッチ、スマート電球などの小型デバイスだとKoopmans氏は指摘する。現時点では、圧倒的に普及しているWi-Fiの方が広範囲のテストを実施しやすい。
「われわれは、上質な体験をもたらすための高い基準に沿ってすべての機能とデバイスの厳格なテストを実施し、『Alexa』で問題なく動作することを確認した上でリリースしている」(Koopmans氏)
これは、消費者がブランドや規格に関係なく、異なるメーカーのデバイスをMatter経由で組み合わせて利用できるようになる始まりにすぎない。
Amazonは2023年初めに、Echoおよびメッシュネットワークデバイス「eero」の30モデルで新たにMatter over Threadをサポートするほか、Appleが定めた最新の要件に対応し、「iOS」にも対応する計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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