「Matter 1.0」がついにリリースされた。Matterは、Amazon、Apple、Comcast、Googleをはじめとする、多数の企業のスマートホームデバイスを連携するための標準規格だ。
今回のリリースの一環として、製品認定を行うテストラボが開設され、テスト用ハーネスやツールが利用可能になったほか、オープンソースのソフトウェア開発キット(SDK)も完成している。
Matterの仕様は当初、2020年にリリースされる計画だったが、SDKの問題を解決するために、2022年秋に延期されていた。Matterによって、次世代のスマートホームデバイスは、異なる企業の製品であっても互いに通信できるようになる。例えば、Matterに準拠することにより、Googleの「Nest」デバイス、Amazonの「Echo」スピーカー、GEのスマート電球が、「Google Home」アプリによって制御可能になる。
Matterを開発したのは、Apple、Amazon、Comcast、Google、華為技術(ファーウェイ)、IKEA、SmartThings、LGなど、550社超のテクノロジー企業が参加する標準化団体Connectivity Standards Allianceだ。
既にスマートデバイスを販売している加盟企業は、自社製品をMatterに対応するようアップデートできる。Appleは、「iOS 16」の今後のアップデートによって、既存の「HomeKit」製品をMatterに対応させるとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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