コロナ禍でテレワークが導入され、自宅にモニターを追加した人も少なくないのではないだろうか。筆者はコロナ禍に環境を一新してモニターのサイズを拡大し、27インチ4Kモニターを導入してPCとのデュアルモニターで使用している。しかし、せっかくの大画面モニターながらも、仕事以外ではあまり活用してこなかった。
貸与PCはプライベートな時間に使えないし、個人所有のPCはあれど開かずともiPhoneで動画や映画の視聴なども済ませがち――実は、そんな人にこそおすすめしたいのがテレビやモニターと接続するだけでさまざまなコンテンツが楽しめるメディアストリーミング端末「Apple TV」だ。
まもなく、新しい「Apple TV 4K」(第3世代)が11月4日に発売される。2021年5月に3年半ぶりのアップデートとなった第2世代から約1年半、本体を刷新した新モデルが登場する。
ストレージが2倍にアップしながら、64GBを搭載したApple TV 4K(Wi-Fi)は1万9800円(税込)に価格を下げ、128GBを搭載したApple TV 4K(Wi-Fi + Ethernet)は2万3800円(税込)と価格を据え置いた。円安の影響で値上がりが続いているアップル製品においてはめずらしいラインアップだ。
それでもまだ、比較のライバルとなるAmazon Fire TVやChromecast with Google TVなどと比べると高いという点は否めないのだが、iPhoneユーザーにはとにかく使い勝手がいいのが特長だ。また、単体では9380円(税込)で販売されているリモコン「Siri Remote」が付属する点も加味しておきたい。
第3世代のApple TV 4KはA15 Bionicチップを搭載し、よりパワフルになった。使用する電力は前世代より約30%削減したという。A15 Bionicにより効率が向上したことで内部ファンが不要になり、コンパクトなデザインになったほか、重さも425gから214g(Wi-Fiモデルは208g)へと大幅に軽減している。
自宅のリビングに2017年発売のApple TV 4K(第1世代)を導入していたので比較してみると、驚くほど軽くなっていた。なお、Apple TV 4Kの第2世代と第1世代はサイズも重さも同じだ。
また、ドルビービジョンに加えてHDR10+に対応しており、対応テレビなどではより高画質であざやかな色を実現できる。ドルビーアトモス、ドルビーデジタル7.1またはドルビーデジタル5.1に対応しており、対応デバイスがあれば臨場感のあるオーディオが楽しめる。そのほか、前世代と比較してカーボンフットプリントを25%削減するなど、環境にも配慮した製品となっている。
購入を検討するにあたり、Wi-FiモデルかWi-Fi + Ethernetモデルか悩むかもしれない。もし有線LANの環境があるならば、やはり安定性は有線LANに軍配が上がる。また、スマートホームアクセサリを接続するためのメッシュネットワークプロトコルとなるThreadに対応し、HomePod miniなどThreadベースのスマートホームアクセサリに確実かつ安全に接続できる。また、ゲームで遊ぶことが多い人は、ストレージ容量を考えて選ぶのがよさそうだ。
なお、Siri Remoteは第2世代からデザインが大幅に変わり、さらに第3世代から同デザインながらも充電用のコネクタがLightningからUSB-Cに変わっている。
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