Twitterアカウントに青色の認証バッジを付与されているユーザーは間もなく、そのステータスを維持するための料金を支払わなければならなくなる可能性が浮上している。
Twitter幹部らは、アカウント名の横に認証バッジを表示するユーザーに対して、月額4.99ドル(約740円)の「Twitter Blue」サブスクリプションへの加入を必須とし、加入しない場合はバッジを取り消すことを「熱心に検討」していると、PlatformerのCasey Newton記者が米国時間10月30日に報じた。情報筋らが同記者に伝えたところによると、Twitterの幹部らは週末にこの構想について話し合い、計画を練ったという。
一方、The Vergeは、認証バッジの維持にはそれ以上の費用がかかる可能性を示唆している。Twitterは、Twitter Blueの新しいサブスクリプション月額料金を19.99ドル(約3000円)にすること、その料金を支払わないユーザーの認証バッジを取り消すことを計画しているとし、90日以内にTwitter Blueに加入しないユーザーは、認証バッジを失うことになるという。なお、このプロジェクトに取り組む同社の従業員らには、11月7日までにこの機能を公開することが求められているとも報じられている。
青色のチェックマークは、そのTwitterアカウントが本物であることを周知するために設けられたものだ。認証バッジを取得するには、アカウントが「本物、著名であり、かつアクティブ」である必要がある。例えば、政府公式アカウント、著名なブランドを代表する個人、報道機関およびジャーナリスト、活動家、有名人、アスリートなどのアカウントが該当する。
認証バッジはかなりレアなものであるため、それをステータスシンボルと見なす人もいる。2021年に認証バッジがついているのはわずか36万アカウントで、TwitterのmDAU(収益化可能なデイリーアクティブユーザー)の0.2%にすぎない。それでも、Elon Musk氏の新たな経営体制の下で人員削減計画が進められているとされる同社にとっては、サブスクリプション加入の義務付けが、新たな収入源になる可能性がある。
Twitter Blueは、ツイートの取り消し、広告なしでのニュース記事閲覧、公開済みツイートの編集、ブックマークフォルダーによる整理、最長10分の動画アップロードなど、複数の特典を利用できるサブスクリプションサービスだ。2021年の提供開始時の月額料金は2.99ドル(当時のレートで約330円)だったが、2022年7月に4.99ドルに引き上げられている。
議論されている計画の中で、認証バッジがTwitter Blueの加入者全員に与えられるかどうかは、はっきりしていない。そうなれば、Twitter Blueに対する関心が高まる可能性もある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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