イーロン・マスク氏、Twitter買収を完了--上場を廃止

　富豪で実業家のElon Musk氏は、米国時間10月27日遅くにTwitterを正式に買収し、同社を株式非公開企業にしてニューヨーク証券取引所への上場を廃止した。

提供：Getty/Anadolu Agency

　同氏は「鳥は解放された」とツイートした。

the bird is freed

— Elon Musk (@elonmusk) October 28, 2022

　報道によると、Musk氏の最初の動きの1つは主要幹部の解雇だ。これには最高経営責任者（CEO）のParag Agrawal氏、最高財務責任者（CFO）のNed Segal氏、法務ポリシーと信頼、安全性の責任者であるVijaya Gadde氏などが含まれるという。

　Twitter買収の前夜、Musk氏は広告主に対して、Twitterは「参加自由の地獄絵図」にはならないと約束した。Twitterは「すべての人を温かく受け入れる」べきだ、と同氏は主張した。企業が喜んでブランドを関連付けるような広告プラットフォームであるべき、ということだ。

Dear Twitter Advertisers pic.twitter.com/GMwHmInPAS

— Elon Musk (@elonmusk) October 27, 2022

　Musk氏は、当然のことながらTwitterで共有したメッセージで、「基本的に、Twitterはブランドを強化して企業を成長させる、世界で最も尊重される広告プラットフォームを目指す」と述べた。

　さらに、Twitterユーザー間の自由な対話を促したいと考える一方で、「後先考えずに何でも言える、参加自由の地獄絵図のような場所にするわけにいかない！」とした。

　広告主を安心させようとするMusk氏のメッセージは、同氏がTwitterをどう舵取りしていくつもりかについて広告主が懸念していると報じられる中で発信された。懸念の1つは、同氏がTwitter上でのコンテンツモデレーションを制限し、広告主が避けたい潜在的に有害または悪意あるメッセージを放置するというものだ。

　Musk氏は、Twitterが「例えば、鑑賞する映画やプレイするゲームを、全年齢対象のものから成人向けの作品までの中から選べるように、ユーザーが自分の好みに応じて望ましい体験を選択できるような、すべての人を温かく迎え入れる」場所であるべきだと主張した。