ホームボタンが撤去されてベゼルが均等になり、超軽量ポータブルで、最新バージョンの「iPadOS」を搭載。普及率の高いUSB-Cポートを採用し、前面カメラが横向きモードのときに中心に配置されていて、価格はiPad Proの半分ほど。第10世代iPadの特長をすべて並べると、こういうことになる。コーヒーショップやシェアオフィス、近所の公園といったロケーションの方が仕事の生産性が上がるというデジタルノマド派なら、2021年モデルよりも新型のiPadがおすすめだ。通信方式としてWi-Fi 6と5G(sub-6GHz)が追加され、「Magic Keyboard Folio」にも対応する。
Apple Storeに足を踏み入れたとき、まず注目するのは何だろうか。各デバイスに搭載される最新プロセッサーやストレージの容量だろうか。それとも、木製のテーブルにきれいに並べられた、カラフルな「iPhone」やiPadの配置だろうか。後者だという人も、世の中には多いものだ。新型iPadには、新たに3色のカラーバリエーションが加わった。ピンク、ブルー、そしてiPad史上初となるイエローだ。新しくなった内部機能は嬉しいが、独特なカラーリングが、さらに嬉しい気持ちにしてくれる
「Touch ID」の物理ボタンを採用した旧式のデザインにしても、力不足だったA13 Bionicチップにしても、2022年モデルのiPadでは、2021年モデルで足りなかった点が補われているようだ。その1つとして、デザインが最新化された結果、他のiPadシリーズと外観がそろってきた。Touch IDを兼ねるホームボタンが本体の上部に移動した分、ディスプレイが大型化しており、Appleによると、チップがA14 Bionicにアップグレードされた結果、2021年モデルと比べるとCPU性能が20%、グラフィック性能が10%向上しているという。
329ドル(4万9800円)から449ドル(6万8800円)という変更は、単なる値上げというよりは、価格のワープだ。米ZDNETのJason Cipriani記者は、いみじくも2021年モデルを子ども向けのタブレットとして最上位にランク付けしている。329ドルという価格は「幼い子に持たせるには高価ではあるものの、その投資を保護する頑丈なケースもいろいろ出ている」からだという。だが、今や同等のiPadへの投資額は449ドルとなる。自分で利用するために購入する場合であっても、主な用途が動画のストリーミング、メモ書き、タブレットゲームくらいなのであれば、第9世代のiPadで十分なはずだ。
いささか話を広げすぎかもしれないが、共感してくれる人もきっといるだろう。自分がよく使うテクノロジー、つまり、毎日日常的に使う主な製品に、iPhoneやAirPodsも含まれているのであれば、第9世代のiPadの方が適しているかもしれない。というのも、Apple製の他の端末やアクセサリーの充電に使っているのと同じLightningポートが引き続き搭載されているからだ。この組み合わせなら、どのデバイスを充電するにもケーブルは1本あれば済む。AppleのLightning規格に一喜一憂する人は、意外なほど多いものなのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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