Appleは、6月に開催された「Worldwide Developers Conference」(WWDC)で、最新の自社製シリコンチップ、M2チップを発表した。M2チップは「M1」チップのアップグレード版である。同社はM1チップで、Armベースのチップの自社設計を初めて試みた。M2は最新かつ最も効率的なAppleシリコンであり、以前の世代よりも18%高速なCPU、35%高速なGPU、40%高速な「Neural Engine」、50%高いメモリー帯域幅を備える。
M2チップは元々、「Mac」コンピューター向けに開発されたもので、現在では最新の「MacBook Air」と13インチ「MacBook Pro」に搭載されている。ただし、Appleが先週、M2を搭載する11インチおよび12.9インチの「iPad Pro」を発表したため、M2が初めてMac以外でも採用されることになった。Appleは将来的に、より多くの自社製デバイスにM2を搭載していくことが予想される。
簡単に言えば、M2チップはM1チップを進化させたバージョンだ。注意したいのが、M1チップとM2チップの違いは、IntelチップとM1チップの違いほど大きくはない点だ。それでもかなりの違いはある。
M1と比べて、M2は18%高いマルチコアCPU性能、最大2つの追加GPUコア、50%高いメモリー帯域幅、同じ電力レベルで25%高いグラフィックス性能、最大の電力レベルで最大35%高いパフォーマンス、25%多いトランジスター、同じ電力レベルで2.3倍高速なパフォーマンス、50%高いユニファイドメモリー帯域幅、40%高速なNeural Engineを提供する。
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