Googleの実験的技術「Project Starline」は、ホログラフィックのライトフィールドディスプレイを使い、離れた場所にいる相手とビデオチャットできるようにするものだ。Googleは米国時間10月11日、この技術の実験場所を自社内から他社のオフィスに拡大することを明らかにした。
Project Starlineは、2021年の開発者会議「Google I/O」で発表された技術で、巨大なライトフィールドディスプレイと多数のカメラを使い、離れた場所にいるふたりの間で3Dビデオを撮影・表示できるようにする。
早期アクセスプログラムの一環として、Salesforce、WeWork、T-Mobile、Hackensack Meridian HealthのオフィスにStarlineの試作品が設置される。
Googleは、同社のオフィスで実施したProject Starlineのデモに100社以上を招待したという。同プロジェクトでは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)のヘッドセットを使わずに、ホログラフィックのビデオチャットを利用して、よりリアルなバーチャル会議を実現する可能性を探っている。Google社外への設置は、そうした活用法をテストする次のステップとなる。
この技術は、一般の人の目に触れることはなさそうだ。企業での利用に限定して設置され、テスト拠点も今のところわずかしかない。それでも同社は、この技術が従来のビデオチャットよりも臨場感に優れ、離れた場所にいる顧客とのコミュニケーションに役立つと期待している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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