Googleは米国時間10月6日、スマートフォン向けプロセッサー「Tensor G2」を発表した。「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」のAI能力を向上させる第2世代のデジタルブレーンだ。
Tensor G2は、Pixel 7がAIによって実現する多くの機能で重要な役割を果たす。例えば、人の発話の認識、通話中の背景雑音のフィルタリング、音声のテキスト変換や異なる言語への翻訳などで、中でもおそらく最も重要なのは、写真と動画の処理だろう。
「Tensor」という名は、Googleがプロセッサー上でスピードアップしたいAI計算の中核となる数学上の概念「テンソル」に由来する。
Tensor G2によって、スマートフォンの電力消費を抑えつつAIの有用性を大幅に向上させられる可能性がある。バッテリー駆動時間は、2021年に発売された「Pixel 6」で批判が大きかった。Googleによると、Tensor G2はテキストから音声への変換が、より少ない消費電力でできるようになり、大幅に高速化しているという。
Armの「Cortex-X1」設計を採用した2つの高速CPUコアと、「Cortex-A55」を採用した効率重視の4つのCPUコアについては、初代のTensorから変わっていない。中間の2つのCPUコアが「Cortex-A78」にアップグレードされている。
また、GPUがArmの「Mali-G78 MP20」から新しい「Mali-G701 MP07」に変更されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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