Googleは米国時間10月6日、次期主力スマートフォン「Pixel 7」を発表した。Appleの「iPhone」とサムスンの「Galaxy」に対抗するものだ。Pixel 7は同社の新プロセッサー「Tensor G2」、ズーム倍率が向上したカメラ、顔認証によるロック解除機能を搭載し、デザインも少し刷新されているにもかかわらず、価格は2021年の「Pixel 6」と同じ599ドル(日本では8万2500円)に据え置かれている。
Pixel 7は10月13日発売で、予約注文の受付は既に始まっている。
Pixel 7のカメラは、仕様上はPixel 6と同じに見えるかもしれないが、見えない部分でいくつかの変更が加えられていて、違いが実感できるはずだという。特に顕著なのはズーム性能だ。
2倍にズームする場合、Pixel 7の5000万画素のメインセンサーは、中央の1250万画素にクロップするため、2倍光学レンズの品質に匹敵する鮮明な画像が得られるはずだという。Pixel 7はさらに最大8倍までデジタルズームが可能で、倍率はPixel 6の7倍よりも少し向上している。
「Night Sight(夜景モード)」も、より高速に動作するという。これによって、暗い環境でも手ブレを抑えた写真をより簡単に撮影できるはずだ。肌の質感をよりリアルに再現するように設計されたカメラ機能「Real Tone(リアルトーン)」も、ノイズをさらに低減して低光量時の写真が向上するようにアップデートされているという。
また、目の不自由な人がより簡単に自撮りできるよう支援するための、ガイド付き自撮り機能も備えている。この機能は、自分の姿を正しくフレームに収められるスマートフォンの位置を、音声ガイドでユーザーに伝えるというもの。Googleはこの機能を、Tensor搭載のすべてのスマートフォンで提供するとしている。
動画機能にも複数の改良が加えられている。例えば「Cinematic Blur(シネマティックぼかし)」は、基本的に動画用のポートレートモードだ。Appleが2021年の「iPhone 13」で導入した「シネマティックモード」によく似ている。
画面は6.3インチでPixel 6の6.4インチよりもやや小さいが、「Pixel 6a」の6.1インチよりは大きい。
Pixel 7の前面にはもう1つ顕著な違いがある。自撮りカメラは1080万画素で、 Pixel 6の800万画素から解像度が向上したほか、顔認証によるロック解除に対応する。ただし、これは画面下の指紋センサーやPINよりもセキュリティが低いとGoogleは警告している。
Googleによると、1回の充電で24時間以上、「Extreme Battery Saver(スーパーバッテリーセーバー)」モードをオンにすれば最長72時間使用できるはずだという。ワイヤレス充電に対応し、別売りされているGoogleの30W充電器によって、30分でバッテリー容量の最大50%まで充電可能だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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